2011年6月13日 19時5分
広島市の松井一実市長は13日、日本オリンピック委員会(JOC)を訪れ、20年夏季五輪招致を断念した市の決定を正式に報告した。松井市長は「五輪開催は大きな夢と理解しているが、広島アジア大会関連の借入金の償還も続くなど財政的にも困難」と話した。JOCの竹田恒和会長は「広島市の事情や秋葉忠利前市長の計画に無理があるという判断は了解させていただいた。広島については白紙になった」と述べた。広島市は秋葉前市長が09年10月に五輪招致を表明し、開催の実現可能性を探っていた。だが、今年4月の市長選で招致断念を公約に掲げた松井市長が当選し、5月の検討委員会で招致検討の取りやめが了承された。