8月10日のながさきニュース
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長崎新聞
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被爆者への謝罪なく核廃絶強調 米政府代表が式典初参列

| | 米国政府代表として初めて長崎の平和祈念式典に参列後、コメントするズムワルト氏=長崎市、平和公園 |
在日米国大使館のジェームス・ズムワルト首席公使は、米国政府代表として初めて長崎原爆の日(9日)の平和祈念式典に参列した。式典後、報道陣に「米国政府代表がここに参加することでオバマ大統領の核兵器のない世界のビジョンをはっきり示すことになればいい」と式典参列の意義をコメント。原爆投下に関する被爆者への謝罪の言葉はなかった。
昨年はルース駐日米国大使が広島の式典に初めて出席したが、長崎は欠席した。
式典でズムワルト氏は、平和祈念像前に花輪を手向け、原爆投下時刻に黙とう。田上富久市長の平和宣言で、米国の核兵器性能実験を批判するくだりでは身じろぎもせず聞き入った。被爆者代表の「平和への誓い」では、目を伏せてハンカチで汗をふくなどした。
ズムワルト氏は「たくさん亡くなった犠牲者を追悼する式典に参加することは、とても心を動かされる経験」と感想。「日本と米国は戦争の悲劇を乗り越え、今は友好的な同盟関係。その上に共通の核兵器のない世界のビジョンを持っている。引き続き、日本と米国が核兵器のない世界を実現するよう努力することが非常に重要」などと述べた。報道陣が「平和への誓い」を聞いた感想などを質問したが答えず、立ち去った。
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