前代表解任の経緯について
去る2011年1月31日、弊社は、社員の総意のもと代表社員李明喜を解任し、東浩紀を新代表社員に選出いたしました。その経緯について、誤った情報が流布されておりますので、その誤解を解くために、以下ご説明申し上げる次第です。
弊社は、李を代表として2010年4月6日に設立されました。中核メンバーは、李に加え東と浅子佳英であり、東が編集、浅子がデザインの責任者となる傍ら、李が代表として経理および法務の責任者となる体制が作られました。
2010年の秋より、友の会会員数の推移などから想定される預金残高と、李の報告にある残高に食い違いが目立つようになりました。東と浅子は再三経理情報の透明化を求めましたが、李は応じませんでした。2011年に入り、東と浅子は李に銀行通帳の公開を強く求め、さもなければ今後の業務継続は難しいことを告げました。
2011年1月12日、李は東と浅子を呼び出すと、通帳のかわりに一枚の念書を差し出しました。そこには弊社資金のうち「2,903,838円」を、「無断で、平成22年8月2日より断続的に、個人事業所マットの運転資金に流用して」いたことが記されていました。同時に李はまた、「私事」での「問題の責任を取り」、「平成23年3月31日をもって、辞任したくここにお願い申し上げ」るとの辞任願を提出しました。念書および辞任願には署名と捺印がありました。
東と浅子はただちに残り2人の出資者(会社法上の「社員」)に連絡を取り、電話およびメールでの会議をもちました。その総意を受け、1月14日に東と浅子はふたたび李に面談し、調査を行いました。その結果、弊社の法人口座には弊社設立時に東および浅子が李に預けた出資金各50万円の入金記録がなく、李の流用は4月より行われていたことが判明いたしました。また、総額も300万円を超えることが判明いたしました。
この時点(1月半ば)での弊社預金残高は約230万円であり、李の流用額は看過できる金額ではありませんでした。ふたたび会議が行われ、李には「辞任」を待つまでもなく退社してもらい、東を新代表に選出することが李以外の社員の総意で決定されました。李もまたそれに同意しました。
以上が、2011年1月31日の代表変更の経緯です。
なお、弊社は、1月29日をもって李の出資金30万円を譲り受け(李の出資金の権利が浅子に譲渡され、かわりに浅子が30万円を出資し)、さらに2月28日をもって李より残金もまた回収いたしました。
以上、ご報告が遅れたことをお詫び申し上げます。今後とも弊社へのご支援をよろしくお願い申し上げます。
2011年8月10日
合同会社コンテクチュアズ
代表 東浩紀
副代表 浅子佳英