原発停止求めるシンポジウム
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原発停止求めるシンポジウム

8月10日 4時25分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

福島第一原子力発電所の事故を受けて、全国の原発の運転停止を求めようというシンポジウムが9日夜、東京で開かれました。

シンポジウムは、全国の原発の運転停止などを求める裁判を起こすために先月結成された弁護団が開きました。東京・霞が関の会場にはおよそ350人が集まり、福島から原発周辺の住民20人余りもかけつけてそれぞれの思いを述べました。このうち、原発から5キロ圏内の双葉町に住んでいた白岩寿夫さんは「自宅に一時帰宅した際に、スズメが1羽もいない町を見て、もう帰れないかもしれないと感じました。東電が言っていた『安全、安心』は何だったのでしょうか」と訴えました。このあと弁護団の代表を務める河合弘之弁護士が「これまでの裁判は、すべて最終的に敗訴しているが、今こそ新たな裁判を起こして原発を停止させるべきだ」と述べ、原子力発電所があるすべての地域で裁判を起こす方針を明らかにしました。原発から15キロほどの楢葉町の寺で住職をしていた早川篤雄さんは「国と東京電力は、すべてを隠さずに明らかにし、全国の原発を一刻も早く停止するべきだ」と話していました。