(CNN) 国際的ハッカー集団「アノニマス」が、インターネットの交流サイト「フェイスブック」への攻撃を計画していることが明らかになった。
アノニマスの代表者を名乗る人物が音声を変えて動画共有サイト「ユーチューブ」に登場。フェイスブックの「破壊」を予告し、「あなた自身のプライバシーのためにフェイスブックを抹殺しよう」と作戦への参加を呼び掛けている。動画は7月16日付で掲載されたが、今週になって注目を浴び始めた。
この人物は、「フェイスブック上の行動はプライバシー設定に関係なく記録に残る。アカウントを削除しても個人情報の消去は不可能で、いつでも修復できてしまう」と批判。フェイスブックがユーザーの情報を政府機関に売り渡したり、セキュリティー会社に提供したりしていると主張するが、根拠は示していない。
フェイスブック側はこれに対するコメントを控えているものの、これまで再三、ユーザーの承認なしで情報を売ったり第三者と共有したりすることはないと強調してきた。
予告によると、作戦は11月5日の「ガイ・フォークス・デー」に実施する計画。フォークスは1605年のこの日、国会議事堂の地下に火薬を仕掛けたが当局に見つかって逮捕された。
アノニマスは昨年、ネット決済サービス「ペイパル」やクレジットカード大手の「マスターカード」「ビザ」などにサイバー攻撃を仕掛けてサイトをダウンさせた。ただ、フェイスブックと同様にサーバー容量の大きいネット通販大手「アマゾン」への攻撃には失敗している。
最近では8日にシリアの国防省サイトに侵入し、内容を改変して反政府メッセージを掲載した。