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赤ちゃんポストに甥を預け6千万着服

 熊本市の慈恵病院に設置されている「赤ちゃんポスト」=1月
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 熊本市の慈恵病院に設置されている「赤ちゃんポスト」=1月

 「赤ちゃんポスト」に未成年後見人になった自分の甥(おい)にあたる男の子を預け、男の子の母親の生命保険など約6千万円を着服したとして、伯父が書類送検されていたことが9日、分かった。

 業務上横領の疑いで埼玉県警に書類送検されたのは、同県熊谷市在住の伯父(49)。伯父は着服後の07年、男児(当時3歳)を熊本市の慈恵病院「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)に預けたまま失踪。金はギャンブルなどに使ったという。

 伯父は04年4月、30代の妹が交通事故で亡くなり、妹の遺児である男児の後見人に選任され、財産を管理していた。

 男児の口座には、母親の生命保険金や自動車保険金などが入金されていたが、06年夏、伯父は複数の口座から計約6千万円を引き出し着服。全国を転々としながらボートレース(競艇)などのギャンブルや生活費に使ったという。

(2011年8月10日)

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