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ひばりさん、思い出の東京ドームで“復活”

 「美空ひばりメモリアルコンサート」の開催を発表する加藤和也氏=都内のホテル(撮影・園田高夫)
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 「美空ひばりメモリアルコンサート」の開催を発表する加藤和也氏=都内のホテル(撮影・園田高夫)

 歌手・美空ひばりさんの二十三回忌メモリアルコンサートが「だいじょうぶ、日本!」と題し、11月11日に東京ドームで東日本大震災のチャリティーとして開催されることになり9日、都内で発表された。公演には五木ひろし(63)、公私に親交のあった郷ひろみ(55)をはじめ、EXILE、AKB48、近藤真彦(47)、氷川きよし(33)、倖田來未(28)ら世代を超えたアーティストが集結する。

 数々の名曲を残し、1989年6月24日に52歳で天に召され、没後20年以上経ても人々の心に生き続ける歌姫が、88年に伝説の「不死鳥コンサート」を行った地に帰ってくる。

 重度の慢性肝炎および両側大腿骨骨頭壊死(えし)の病に侵され、再起不能とも言われていたひばりさんが、不死鳥のようによみがえり、復活を果たしたのが88年4月11日、東京ドームだった。

 二十三回忌メモリアルコンサートには、ひばりさんを愛し、慕う多くのアーティストが世代を超えて集結する。EXILEらのほか、ゆず、雪村いづみ(74)、岡林信康(65)、小林幸子(57)、藤井フミヤ(49)、平井堅(39)、平原綾香(27)の16組。それぞれがひばりさんと縁のある楽曲を歌唱予定で、出演者はさらに増えるという。

 公私にわたりひばりさんと親交のあった郷はビデオメッセージで「初めて会った時の存在感は、その後会ったタイガー・ウッズ、長嶋茂雄さん以上。花を添えられるように頑張って歌う」とコメント。秋元康氏が生前最後のシングル「川の流れのように」を作詞した縁で出演することになったAKBは「ひばりさんの名曲を歌う準備をしてます」と意気込んだ。

 今公演は、ひばりさんが戦後の混乱期に歌を通じて多くの人を励まし、復興へと後押したことや、寄付活動を多く行っていたことから、震災復興支援チャリティーとなることも決まった。収益の一部は支援金として被災地に送られる。

 会見に出席したひばりさんの息子で、コンサートをプロデュースする加藤和也氏(40)は「十七回忌が日本武道館だったので、今回は東京ドームで、もう一度母をあのステージに立たせたかった。母が存命なら何をするかを考えた。鎮魂と復興の思いを込めた公演にしたい」と話した。

(2011年8月10日)

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