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ああ菅違い…異例 週刊誌で6ページ熱弁

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 菅直人首相(64)が、現役総理としては異例の週刊誌単独インタビューに応じていることが8日、分かった。今日9日発売の週刊朝日8月19日号で計108分、6ページにわたって熱弁。与野党から早期退陣を求められている政局には「菅直人を降ろしたいという力学が感じられる」などと反発。「脱原発」について「もう、突破口はつくれた」と自賛している。退陣時期は明確にしなかった。この日、国会では9月の訪米への色気も見せた。

 菅首相は、異例の週刊誌の単独インタビューを受けた理由について「もともと私はいろんなところに出ていって自由に発信したり、新聞・テレビの番記者とワーワー議論するのが好きだったんですよ。ただ、やはり総理という立場になって自粛気味になっていたんです」などと話しはじめ「原発事故の先行きも見え始めて、もう1度原点に戻って、自分の思っていることをじっくり率直に国民に伝えたいと思い始めていた」と明かした。

 首相が終始強調したのは「脱原発」についての考え。東電福島第1原発の事故とその後の対応の経験は「私の原子力に対する考え方を根本から覆した」と明かした。

 「総理の方針は『個人的見解にすぎない』との批判がある」と記者に指摘されると「私は国民にとってなにがいいか悪いかで判断している」と主張し、それが思い付きといった手続き論にすり替わり、矮小(わいしょう)化されている、と反論。「私の見解は国民の間ではもう当然の考え方になりつつある」としている。

 「1度は辞任をほのめかした首相が戦いに勝てますか」と問われると、「国民の支持があれば、勝てます」と言い切っている。

 政局については「政争の具になると、私の真意が伝わらず、政策の中身の議論ができなくなります」と嘆き、小沢一郎氏など「反菅勢力」の動きについて聞かれると、沈黙の後に「理由はともかく、菅直人を降ろしたい。残念ながら、そういう力学がかなりの力で感じられます」と明かした。辞任時期については、ついに明確にはしないままだった。最近は精気を失った表情が目立つ首相だが、108分に及ぶ今回のインタビューでは、冗舌ぶりを取り戻していたようだ。

 週刊朝日編集部によると取材したのは同誌の記者で、昨年以来、取材依頼をしていたものに菅首相が最近になって応じた、という。

 ◆現職首相の単独インタビュー 国政選挙期間中、政党の代表として新聞やテレビなどのメディアに単独で登場することはあるが、選挙以外の時期で、特に週刊誌は異例。菅首相は今年1月5日、テレビ朝日「報道ステーション」に生出演したほか、同7日にもインターネット番組に約1時間出演している。過去には、小泉純一郎元首相や安倍晋三元首相が選挙期間前後を中心に、単独でメディアの取材を受けたことがある。安倍氏は07年の参院選公示前、総理として初めてのワイドショー生出演をした。

 [2011年8月9日8時45分 紙面から]


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