社会

長崎原爆忌16年ぶり山口で平和祈念式
(山口県)
長崎に原爆が投下されて66年となる9日、山口市宮野の原爆死没者之碑の前で平和祈念式典が行われ、長崎で被爆者や原爆被害者支援センターゆだ苑の関係者ら約20人が参列した。ゆだ苑によると8月9日に式典を行うのは1995年以来16年ぶりだという。式典では県原爆被害者団体協議会の竹田國康会長が「すべての核保有国が核兵器の削減交渉を進め禁止条約締結の早期実現を強く要望する」と記した平和宣言を読み上げた。続いて参列した人たちが原爆死没者之碑に花を供え、長崎に原爆が投下された午前11時2分、全員で黙とうを捧げた。ゆだ苑の岩本晋理事長は「どうしても被爆者が忘れられていると思う。福島原発で放射能に関する関心も高まっており、被爆実態をもっともっと明らかにしていきたい」と訴えた。ゆだ苑では9月6日に「山口のヒロシマデー」として37回目の平和式典を開くことにしている。
[ 8/9 19:40 山口放送]