朝鮮総連本部詐欺事件 前田元検事が証人として出廷 取り調べに誘導がなかったことを強調
大阪地検特捜部の証拠改ざん事件で有罪が確定した元主任検事が、捜査に関わった詐欺事件の裁判に証人として出廷し、「なされた供述を録取するのがわたしの仕事だ」などと証言し、取り調べに誘導がなかったことを強調した。
証拠改ざん事件で実刑判決を受けた大阪地検特捜部の元主任検事・前田恒彦受刑者(43)は、東京地検特捜部が立件した朝鮮総連本部の不動産取引をめぐる詐欺事件の捜査で取り調べを担当していた。
9日、東京高等裁判所で開かれた裁判に前田受刑者は、丸刈り、ジャージー姿で出廷し、弁護側からストーリーの押し付けがなかったか問われると、「絶対違います。なされた供述を録取するのがわたしの仕事だ」として、自らの誘導がなかったと証言した。
証拠改ざん事件の発覚以降、前田受刑者が担当した事件について証言したのは初めてとなる。
(08/09 22:28)