2011年8月 9日
3月7日に発電を再開し、4月上旬に営業運転を開始する予定としていた定期検査中の泊発電所3号機については、緊急安全対策の妥当性を経済産業省に確認していただいた後、最終検査である総合負荷性能検査を受けることとし、営業運転の開始を延期することといたしました。
泊発電所3号機の総合負荷性能検査(※)につきましては、7月8日に続き、8月9日に、監督官庁である経済産業省から、営業運転開始のためには不可欠である同検査が未受検であるとの指摘があり、本日、経済産業大臣に受検(受検希望日、8月10日)を申請いたしました。
本検査を受検することは、法令に基づく事業者の義務であること、さらに最終検査を受検することは国に安全確認をしていただくことになることから、受検を申請することとしたものです。
このような判断に至った経緯は、下記のとおりです。
今後、北海道は厳しい電力の需給状況が予想され、需給面での数々の課題を抱えています。
電力の安定供給確保は、当社に課せられた重要な責務であると認識しており、そのためには、泊発電所3号機(定格電気出力91万2千キロワット)の安定運転が欠かせません。
これらの状況から、当社といたしましては、今後の電力の安定供給確保を確固たるものとするために、泊発電所3号機の総合負荷性能検査の受検を申請することとしたものです。
当社は、今後も、泊発電所3号機の安定運転と泊発電所1、2号機の定期検査における可能な限り早期の発電再開に努めるとともに、引き続き、電源確保や浸水対策などの中長期対策を計画的に進め、「原子炉施設の安全性に関する総合評価」についても的確に対応し、泊発電所の安全確保に万全を期してまいります。
(※)
各設備の点検・試験完了後に、定格熱出力一定運転のもとで各系統の温度、圧力、流量等のデータを記録し、プラント全体が正常な機能を有することを確認する検査。
【添付資料】
泊発電所3号機 第1回定期検査の動向[PDF:16KB]