絵画や短歌・俳句が趣味のお年寄りらに「作品を無料で自社のホームページに掲載したい」などと持ちかけ、掲載料を請求していたとして、消費者庁は9日、東京都立川市内の5社に、特定商取引法違反(不実告知など)で9カ月間の業務停止を命令した。消費者庁によると、5社は昨年6月から1年間で、約400人から計約2億円の支払いを受けていたという。
同庁によると、5社は「アートライフ」「現代通信」(いずれも中村美樹代表)と、「東宝堂」「東広通信」「アドクリエイト」(同・小野慎也代表)。同じ事務所を拠点とし、一体で営業していたという。
図書館で雑誌などを閲覧して、作者の名前などを収集。電話で作品をほめあげ、ホームページなどに掲載する契約を結び、広告掲載料として1カ月あたり約30万〜50万円を請求していたという。