東日本大震災
東日本大震災に関する情報や復興を目指す被災者の様子を伝える。
【社会】後見伯父 6000万着服容疑 赤ちゃんポスト預け失跡未成年後見人になった男児の口座から計約六千万円を着服したとして、埼玉県警が業務上横領容疑で伯父(49)を書類送検していたことが九日、同県警への取材で分かった。伯父は男児を熊本市の慈恵病院にある「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」に預けて失跡。同県警の調べに「金はギャンブルで使ってしまった」と容疑を認めているという。 送検容疑では、伯父は二〇〇六年、当時二歳の男児の母親が死亡して生命保険金や事故保険金が振り込まれていた男児名義の口座から、約六千万円を引き出して着服したとされる。 捜査関係者によると、男児の母親は〇四年に死亡。母親の実兄の伯父が男児の未成年後見人となり、男児を引き取って面倒を見ていたという。男児の口座は伯父が管理。着服した現金は、全国を転々としながらギャンブルにつぎ込み、〇七年に男児を赤ちゃんポストに預けて行方をくらましていた。 今年五月、伯父が愛知県警に出頭。男児と母親の居住地が埼玉県だったため埼玉県警が事情を聴いていた。同県警はDNA鑑定で、伯父と男児の親族関係を確認した。 同県警の調べに、伯父は「東日本大震災の被災地が苦労しているのに自分は何をしているんだ」という趣旨の話をしているという。県警は刑事処分の判断を地検に委ねる意見を付けて書類送検した。 PR情報
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