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東電 5700億円余赤字決算

8月9日 17時44分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京電力のことし6月までの3か月間の決算は、福島第一原子力発電所の事故の賠償金の一部として3900億円余りの特別損失を計上したことなどから、最終的な損益は5700億円余りの大幅な赤字となりました。

それによりますと、東京電力のことし4月から6月までの売り上げは、電力不足を受けた企業や家庭の節電の実施で1兆1331億円となり、前の年の同じ時期と比べて7.2%減少しました。一方、今回の決算では福島第一原発の事故で避難を余儀なくされている住民や、野菜などの出荷停止の影響を受けている農家などへの賠償金の一部として3977億円の特別損失を初めて計上するなどしました。この結果、東京電力の最終的な損益は5717億円の大幅な赤字となりました。東京電力は、原発事故の賠償の支払いを支援するため、新たに政府がつくる機構から資金援助を受けて、賠償金の支払いを本格化させる見通しです。東京電力の西澤俊夫社長は、記者会見で「機構から資金が入れば、会社は債務超過にはならないと思う。機構からの資金は賠償にしっかりと使いたい」と述べました。