【上海・隅俊之】中国国営新華社通信によると、広東省深※市にある嶺澳原発4号機が7日、新たに商業運転を始めた。日本の福島第1原発事故後、中国での原発の新規稼働は初。中国は原発推進の方針を明確にしており、今回の商業運転の開始はその方針に変わりがないことを示した形だ。
福島原発事故を受け、中国政府は国内の原発の安全検査を指示。4号機は当初は6月15日に商業運転を開始する予定だったが、延期されていた。
嶺澳原発は中国原子力発電大手「中国広東核電集団」が運営。隣接の大亜湾原発と合わせて商業運転は計6基となり、年間総発電量が450億キロワット時の「中国最大の原発基地」となった。
※は土ヘンに川
毎日新聞 2011年8月8日 19時27分