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中国 新たな原発の運転開始

8月8日 11時24分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

中国は、福島第一原子力発電所の事故後では初めてとなる新たな原発の営業運転を7日、南部の広東省で開始し、今後も原発建設を積極的に推進する方針に変わりがないことを示しました。

中国国営の新華社通信によりますと、広東省深*センに建設された「嶺澳原発」4号機が7日、営業運転を開始しました。「嶺澳原発」4号機は、フランスの技術をもとに中国が国産化を進めた「CPR1000」と呼ばれる新しいタイプの加圧水型の原子炉で、100万キロワットの発電能力があります。福島第一原発の事故のあと、中国で新たな原発の営業運転が始まるのはこれが初めてで、中国国内で稼働する原子炉は14基、建設中の原子炉は27基となります。新華社通信は、「嶺澳原発」4号機について、設計から製造、建設、運営まで中国独自のものだと強調しており、中国政府として今後も原発建設を積極的に推進する方針に変わりがないことを示しました。「嶺澳原発」4号機は、福島第一原発の事故を受けて、追加の安全検査を行ったとみられ、営業運転の開始が予定より2か月近く遅れました。周辺の住民は、政府や電力会社からこうした日程のことも含め原発について何の説明も受けていないということで、「事故が起きたらどう対応していいのか分からない」などと不安を訴えています。(*センは土へんに川)