野田佳彦財務相(54)は8日、菅直人首相の後継を決める民主党代表選に出馬する意向を固めた。9日に自身のグループ会合で表明する。近く発売の月刊誌に立候補に向けた見解を発表し、首相の退陣表明後に記者会見する方針だ。党内で「ポスト菅」に有力視されてきた野田氏が名乗りを上げることで、後継レースが本格化しそうだ。
これまで野田氏は財務相として、消費税率引き上げを柱とする社会保障と税の一体改革を主導してきた。民主党内では小沢一郎元代表支持派を中心に増税路線への警戒感があり、党内融和を進めながらいかに支持拡大を図るかが課題となる。