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【石川】

「かるた甲子園」 太田さん(小松高3)V 「夢は新春のクイーン」

竹中教育長(右)に優勝を報告した太田さん=県庁で

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県教育長に報告

 大津市で開かれた全国高校小倉百人一首かるた選手権大会(かるた甲子園)で、小松高校の三年太田知里さんが最高クラスのA級で頂点に立った。太田さんは二年前、同じA級の決勝で敗れており、最後の夏に雪辱を果たした。「自分の全力を出し尽くすことができた」と充実した表情を浮かべている。

 太田さんは小学三年の時に総合学習で百人一首を習ったのをきっかけに、かるたの世界に没頭。「相手より早く取れるのが楽しくて」。小松市内の愛好家でつくる「小松かるた会」で大人と腕を磨き、現在は高校の同好会と合わせて一日二試合ほど手合わせする。

 かるた甲子園に初挑戦となった高校一年の時には全国の強豪を退け、決勝で同じ小松かるた会の本多恭子さん(当時金沢高三年)と対戦。敗れはしたものの「先輩と一緒にできたことがうれしかった」。翌年の大会では重圧がかかり、一回戦で姿を消した。「緊張しすぎてしまって、練習通りのことができなかった」と振り返る。

 最後の夏に心がけたのは「思い切りやること」。頂点に立つまでに六試合あり、一試合当たり約一時間半かかって心身ともに消耗戦となったが、集中力を切らさず優勝をもぎ取った。

 この大会では小松高一年の藤田まことさんもB級で準優勝。八日には二人で県庁を訪れ、竹中博康教育長に成果を報告した。

 高校のかるた同好会や小松かるた会で練習をともにしてきた二人。藤田さんから「先輩のようになりたい」と言葉を贈られた太田さんは「大学に進んでからも百人一首を続け、(毎年新春に決める)『かるたクイーン』になりたい」と意欲を見せた。 (榊原崇仁)

 

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