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細野原発事故相:原発の再稼働容認の考え示す 安全確認で

細野豪志原発事故担当相=藤井太郎撮影
細野豪志原発事故担当相=藤井太郎撮影

 細野豪志原発事故担当相は7月29日に福島市で行われた「第3回毎日新聞・震災フォーラム」に合わせ毎日新聞のインタビューに応じ、「原子力(発電所)の稼働率を低くするということは化石燃料(石油、石炭、天然ガス)に頼ること。そのリスクは高い」と述べ、安全評価(ストレステスト)の結果、安全性が確認できれば原発の再稼働を認めるべきだとの考えを示した。

 細野氏は「燃料価格が上がったり、天然ガスを日本が大量に買い付けなければならなくなったりした時、(減原発という)中長期的な課題以前に、日本が抱えるリスクはさらに高まる」と指摘した。

 さらに「老朽化した原発が(役割を)終えれば原発依存度は下がる。現実の問題に焦点を当てていくべきだ」と述べた上で、「日本が化石燃料を世界からどんどん買い集めることができるか、やるべきかどうかといったことを考えなければならない」と強調した。

 東京電力福島第1原発事故に関し、「事故の原因は原発の利用促進と電力の安定供給を常に上位の目標、安全を2次的な目標としていたということ。これを逆転させなければならない」と語った。【中川佳昭】

毎日新聞 2011年8月9日 2時30分

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