1週間ぶりに練習を再開したダニルソン=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで
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左太もも裏を痛めていた名古屋グランパスのMFダニルソン(24)が8日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで1週間ぶりにランニングを再開した。痛みが消えたことを確認したダニルソンは、今季初めて首位に立つチャンスを迎える13日の広島戦(コカ広島ス)に向けて動きだした。
にぎやかなサッカー教室の横で、ダニルソンが黙々と走り込んだ。炎天下で約30分。通りかかった闘莉王から「もう十分休んだだろ。早く戻ってこいよ」と冗談めかした声が掛かると、汗だくになったダニルソンがニッコリ笑った。
「痛くなくて良かった。もちろん、次の広島戦に出るつもりで準備をする。最終的には監督の判断だけどね」
左足に異変を感じたのは、先月23日の広島戦。続く31日の福岡戦でも精彩を欠いた。ダイナミックな動きが影を潜めただけでなく、ミスパスの多さがストイコビッチ監督の怒りを買い、後半開始早々に交代を命じられた。「足が気になったこともあって、集中力を欠いていたかもしれない。試合の後に、監督とも話して、理解してもらえたと思う」と、しっかり故障を治すことを優先して、7日の磐田戦(瑞穂陸)は欠場した。
磐田戦は逆転で6連勝。1試合消化が少ない時点で首位・柏に勝ち点2差まで迫り、連覇へ視界が開けてきた。
昨年J1初優勝に貢献したダニルソンが移籍初先発したのは、4月21日の広島とのアウェー戦。超人的なプレーは再び、広島から始まろうとしている。 (木本邦彦)
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