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2011年8月8日23時16分

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「あなたの声、総理より強い」国連総長、福島の高校生に

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写真:潘基文・国連事務総長夫妻(右)にプレゼントのこけしを手渡す双葉高の渡辺美波さん(左)=福島市、小島写す拡大潘基文・国連事務総長夫妻(右)にプレゼントのこけしを手渡す双葉高の渡辺美波さん(左)=福島市、小島写す

 福島第一原発の事故に苦しむ福島県の高校生と、来日中の潘基文(パン・ギムン)・国連事務総長の対話集会が8日、福島市であった。避難生活を送る県立双葉高2年の渡辺美波(みなみ)さん(17)が「住み慣れた家には帰れないかもしれない」と語ると、潘氏は「皆さんの声を国連に持って帰る」と約束した。

 双葉高の生徒たちは、集会の会場となった福島南高校など4校に分かれ、学校生活を続けている。渡辺さんの自宅は第一原発から10キロ余りで、現在は福島市のアパートから高校に通う。1週間前から毎日約3時間、英語の発音などの特訓を受けてきた。渡辺さんは今の生活を語ったうえで「どんな逆境にも負けない人間になりたい」と語った。

 潘氏は「あなた方の声は総理大臣より政治家より強い。皆さんが明日の日本を担っていくんです」と応じた。

 ほかの高校生らは「原子力を保有する国に国連はどう関わるのか」「原発をなくすべきだと思うか」と質問をぶつけた。潘氏は「原発の安全性評価や緊急時対応の改善を進める必要がある」などと述べるにとどまった。

 集会後、潘氏から国連のバッジをプレゼントされた渡辺さんは「『福島は絶対に復興できる』とおっしゃったので、希望が持てました」。(小島寛明)

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