NHKスぺシャル
2日連続でNHKスペシャルがあった。グリコ・森永事件を扱った警察と新聞社の取り組みを追ったものだ。ドラマ仕立てだが、実際の関係者(記者、捜査員)が実名で登場し、回想して率直に感想を述べている。
実は大阪府警・刑事部長(ドラマでは大杉漣)は私の従兄である。
NHKは数回にわたり内容のチェックで彼を訪問したという。当時の中心人物としてカメラの前で話して欲しい、と依頼されたが断ったそうだ。代わりに四方本部長(当時)が出ておられた。犯人を捕まえられなかった、という「失敗例」なのでTVに出るなどとんでもない、という心境だったと思う。
時効まじか、と言う時、ジャーナリストの大谷昭宏氏がサンデープロジェクトという番組で「キツネ目の男」とTV回線を使って対談するという企画があった。大谷さんは読売の記者としてこの事件を追い、この人が犯人ではないか、と思っていたらしい。宮崎学という人で確かにキツネ目のモンタージュに似ている。裏街道を歩み、何回も刑務所に入っている。本も何冊も書いている。大谷さんとは早大の同級生ということもあり、つながりがある。
「本当は君がやったのではないか」という率直な質問をしている。「あれだけ緻密な計画で大胆な犯罪は君しか考えられない」と言う意味の質問だった。応答ぶりは落ち着いて、頭の良さを感じさせるもので、犯人かどうかの判断は私にはできなかった。
当時警察を辞めていた従兄に聞くと、「宮崎さんは犯人ではない」と断言した。いよいよ迷宮入りである。
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1145577/41023903
この記事へのトラックバック一覧です: NHKスぺシャル:
コメント