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モノノ怪 伍之巻 「化猫」のレビューと評価

モノノ怪 伍之巻 「化猫」

[アニメDVD]角川エンタテインメント

モノノ怪 伍之巻 「化猫」

購入価格:¥2,000 購入日:2010年 購入店:未記入

みんなの評価みんなの評価:5.0 / 5.0 (1商品レビュー)

►レビュー数:1 ►ブックマーク数:0

ten_du0さんの評価

満足度:5 star rating

価格

綺麗な終わり方でした(画像は1枚だけup)

あだるてぃ~なアナタにオススメ

難解…カモ?


● 化猫
今回は最終エピソード(話数で言えば10話~12話の3話構成)の『化猫』
他のエピソードが侍が普通に出てくる時代(織田信長の名前が出てきたり(『鵺』)、廻船問屋の名前が出てきたり(『海坊主』)、恐らく江戸時代辺り?)のお話だったりする中、このエピソードだけは地下鉄開通の記念車両が舞台で「モガ」や「職業婦人」なんて言葉が出てくる時代と言うことで大正末期~昭和初期のお話っぽく、出てくる登場人物も洋装和装入り乱れた感じになっています
…が、よく考えたら、『座敷童子』の登場人物とか、『鵺』の実尊寺の格好とか、時代考証もへったくれもあったもんじゃ無いので、コンナコト考えるだけ無駄なのかも知れませんw


※ 以下激しくネタバレがあります…気になる方はすぐにブラウザの戻るボタンを押してください














主な登場人物は薬売りを除いて7人
市長(福田)・刑事の門脇・電車運転手の木下・牛乳配達少年の正夫・未亡人のハル・カフェで働いているチヨ・新聞記者デスクの守谷
地下鉄福寿駅開通記念列車の先頭車両に不意に集められたこれらの登場人物が、自殺した市川節子の事件を巡ってモノノ怪・化猫の形と真と理を解き明かしていくお話です

登場人物は、ひとりまたひとりと化猫によって車両から消されていきます
最初に市長の福田
続いて刑事の門脇
更に新聞記者で市川節子の上司だった守谷
その後も、自殺の真相に迫るにつれ、正夫・木下・チヨ・ハルの順番に次々と車両から姿を消していき、事件の真相は…?と思ったところで何故か守谷が車両に戻ってきます
その後、守谷と車両に現れた化猫(市川節子)の視点で、事件の真相(過去)が暴かれるって感じの流れですね

事件の真相は、市川節子の死は自殺では無く、車両に閉じ込められた7人の人間による(作為不作為は問わない)『作られた自殺』だったってコトでオチが付くんですが…
剣を抜いた後の薬売りが、化け猫(の中)を切り裂いてるシーンで終わっちゃうんで中途半端な終わり方にちょっとビックリしますね
ただエンディングを最後まで観ると、ED中に流れる後日譚で公共事業(地下鉄)で贈賄汚職が発覚してたり市長と守谷だけが行方不明と報道されていたり、ソレ以外の登場人物は(とりあえず)無事と分かるように描かれて(それぞれ今回の化猫に出会ったことで色々と心境に変化があったらしいことも)わずか1分ほどのシーンですが、最終のエピソードらしくなかなかキレイにまとまっています


● 総合的なマトメ
オムニバス形式のお話と言うことを考えても各エピソード間で多少ムラがあり、深く考えれば余計に分からなくなる話から単純に勧善懲悪として楽しめる話までまちまちですが、全体的にテーマとして扱っているのは人間の欲に根ざした業であり、大人が見て楽しめる童話としてはカナリよく出来ている良作だと思います

退治モノですが戦闘シーンなどはほぼ皆無・剣を抜くための謎解きが主体なので、その点でも大人向けの作品だと思います(テーマ自体も理解出来ないでしょうし)
また独特のテクスチャー感を残した画風(更に言えばエピソード毎に墨絵風だったりなんて遊びもあったりする)や背景デザイン・登場人物やモブの描写・背景にちりばめられたギミックの数々等、かなり実験的・意欲的な作品で、目を皿のようにして鑑賞して初めて気がつく『製作者側のお遊び』を探すのも楽しめる作品です

難点を言えば、視聴者に解釈を丸投げしてる部分も多いって点ですかね
自称「人間」の薬売りがどのエピソード(どの時代)でも同じ格好・年齢で表れたりとか、耳が尖ってたりとか、変身出来たりとか、退魔の剣や天秤等のアイテムの仕組みとか、そもそも薬売りの目的がなんなのかとか…
全部のエピソード見ても、主人公の正体に関してはサッパリ触れられないまま終わります
こういうのを「想像する余地がある(`・ω・´)」と思うか「意味わかんね~よ(´・ω・`)」と思うのかで評価も変わると思います


今更気づいたんですが、ED曲唄ってるのJUJUだったんですねw
『奇跡を望むなら...』の後なのに完全にノーマークでしたwww


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画像は後ほどアップします
とりあえず1枚だけアップしました
http://ameblo.jp/sitekimemo/image-10865384860-11173635148.html
追加は後ほど…

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● モノノ怪 レビュー 一覧


壱之巻 「座敷童子」
http://club.coneco.net/review/Review_Detail.aspx?rev=54650
弐之巻 「海坊主」
http://club.coneco.net/review/Review_Detail.aspx?rev=54662
参之巻 「のっぺらぼう」
http://club.coneco.net/review/Review_Detail.aspx?rev=59156
モノノ怪 四之巻「鵺」
http://club.coneco.net/review/Review_Detail.aspx?rev=60383

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2011/04/18 18:07

閲覧者(131

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モノノ怪 伍之巻 「化猫」

[データ更新日時:2011/08/08 23:20]
最安値¥4,489
平均価格:¥5,231

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