送り火、震災犠牲者にも 仙台七夕から護摩木
お盆に迎えた精霊を送る京都の伝統行事「五山送り火」で東日本大震災の犠牲者を追悼しようと、京都五山送り火連合会は5日までに、点火前に一斉に黙とうし、仙台七夕まつりで募った護摩木を燃やすことを決めた。京都市民らにも同時刻の黙とうを呼び掛けている。
送り火は8月16日午後8時から同20分までの5~10分間隔で、大文字、妙法、船形、左大文字、鳥居形の順で点火する。
護摩木は8月6、7日に仙台七夕まつりの来場者から募る。復興支援として祇園祭の長刀鉾の囃子(はやし)と綾傘鉾が披露される場に、京都市内産の木材を使った護摩木を置き、亡くなった人の名や願い事を書いてもらう。
送り火当日は午後7時50分、点火直前の各保存会員計約400人が山上やふもとで黙とうする。仙台から運んだ護摩木を五山に割り振り、火床で燃やす。
同連合会は五山の各保存会でつくり、災害を受けた合同の行事は初めてという。田中博至会長は「鎮魂の気持ちを込めて取り組みたい」と話していた。
【 2011年07月05日 22時57分 】
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