北方領土の択捉島を訪問している前原前外務大臣は、北方領土での経済協力について「医療や観光、漁業の分野でニーズがある」と述べました。
前原前外務大臣は、ビザなし交流の訪問団の一員として、6日から北方領土の択捉島を訪問していて、ロシア人島民との集会に出席したり、島の水産加工場などを視察したりしています。択捉島で前原氏は、7日朝、NHKが派遣したロシア人スタッフの取材に応じ、北方領土での経済協力について「医療、観光、漁業の分野でニーズがあるということを島民の方から伺った」と述べました。そのうえで、「北方領土は日本の領土だという日本の法的立場を害さないという前提で、経済協力が行えるのか、ロシアでも受け入れられるかどうか。今後の外交交渉になると思う」と述べました。北方領土を巡っては、ロシア政府が大規模なインフラ整備を進めるとともに日本などに対して共同開発を呼びかけています。