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【社会】

美宝堂専務、1400万円詐取認める 名地裁初公判

2011年8月8日 12時27分

 架空の投資話を持ち掛け、知人男性から計1400万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた名古屋市東区の宝石販売「美宝堂」=事実上倒産=の専務野々垣敬(けい)被告(55)=名古屋市東区=の初公判が8日、名古屋地裁であり、野々垣被告は起訴内容を認めた。

 冒頭陳述で検察側は「実父が創業した美宝堂を倒産させたくない思いと地元有名店を経営している見えから決算を粉飾するようになった」と指摘。2009年に銀行からの融資が受けられなくなって資金繰りが行き詰まり、昨年6月には取引先への支払いが数百万円不足。この月に知人男性から詐取した500万円は受け取った直後に郵便局から振り込み、決済資金に充てたと主張した。検察側は、同種の事件で追起訴を予定していると説明した。

 起訴状によると、被告は昨年6月、知人男性に元本保証と15%の高配当をうたう架空のダイヤモンド商社への投資話を持ち掛けて500万円をだまし取り、翌7月には同じ男性とその妻を「9カラットと3カラットのダイヤモンドを900万円と引き替えに預かってもらえれば、3カ月後に1千万円で買い戻す」と誘い、900万円をだまし取ったとされる。

 美宝堂は1950年創業。親子三代で出演するコマーシャルが話題を集め、東海地方での知名度を大きく上げたが、2008年のリーマン・ショック後の消費不況で業績が悪化。今年5月に2回目の不渡りを出し事実上倒産した。

(中日新聞)

 

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