東京電力福島第1原発事故の影響で、松戸市の焼却灰から、埋め立て処理の基準値(1キロあたり8000ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された問題で、同市は4日、焼却灰を最終処分場で受け入れていた秋田県小坂町から、受け入れ合意を破棄する通知書を受け取ったと発表した。約60トンの焼却灰などは市に返送され、市内の中間処分場で一時保管される見通し。
同市環境計画課によると、7月5、7日に搬出された焼却灰が、同11日に基準値を超えていたことが判明していたが、5日搬出分は9日、7日搬出分は12日、小坂町の最終処分場に埋め立てられていたという。同町は合意破棄の理由を「自治体の責任を軽視した極めて遺憾な対応」と説明している。【斎藤有香】
毎日新聞 2011年8月6日 地方版