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トコトン議論〜日本のエネルギー政策を考える〜

米ケーブルテレビでポルノ人気低迷 原因はインターネット

福山万里子/The Wall Street News

福山万里子 プロフィール

米国では近年、家庭用ケーブルテレビや衛星放送で、有料ポルノを見る人が激減している。といっても、「草食系男子」が増えているわけではない。

全米の7割以上の家庭が、ケーブルテレビ、衛星放送、または大手電話会社によるIPTVに加入していると言われる。新作ハリウッド映画や注目のボクシングの試合など、番組ごとに課金される有料コンテンツは、「ペイ・パー・ビュー」(pay-per-view)と呼ばれ、リモコン操作ひとつで簡単に視聴することができる。

2000年代に入り、この「ペイ・パー・ビュー」のドル箱コンテンツの一つが、成人向けポルノとなった。但し内容が内容だけに、ケーブル会社もおおっぴらに認めていたわけではない。5日付の米ウォールストリートジャーナル紙によると、「2008年のピーク時には、有料ポルノによるケーブル・衛星・大手電話会社の収益は、あわせて10億ドルだった」という。

ところが、2009年以降の視聴者離れで、2010年には8億9900万ドルにまで落ち込んた。理由は、インターネットに格安ポルノが氾濫し始めたため。ニューヨークで一般的なタイム・ワーナー・ケーブルの場合、普通のハリウッド映画は1本4ドル99セントで視聴できるが、ポルノだと倍の9ドル98セントもかかる。ネットなら簡単に無料のアダルト動画を視聴できるのだから、こんな分かりやすい話はない。

タイム・ワーナー・ケーブルのグレン・ブリットCEOも、先月28日の決算発表の席上、「インターネットで無料で入手できることもあり、成人向け(ポルノ)の視聴は確実に減少している」と認めている。

今年1月に株式を非公開化した米プレイボーイ・エンタープライズでも、Playboy TVやSpiceなどの有料チャンネル部門の収益が、2007年の7580万ドルから2010年には4440万ドルにまで減少していた。同社もまた、2009年に米証券取引委員会(SEC)に提出した書類で、「消費者がネットに流れている」、と説明している。(ウォールストリートジャーナル紙)

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