松本市で震度5強を記録した6月30日の地震被害で市は25日、自宅アパートで本の下敷きになって死亡した会社員、安田勇一さん(44)を災害死亡者と認定した。市がこの地震で死者を認定したのは初めて。死因は、室内で本などで身動きがとれなくなったことによる熱中症。
遺体は松本署が地震発生の翌1日、地震の揺れで倒れた本やDVDに埋もれた状態で発見。市によると、本などの山は高さ約1メートルに達し、市は22日に同署から死因の報告を受けた。地震の人的被害は他に重軽傷計17人だった。【大島英吾】
毎日新聞 2011年7月26日 地方版