「仙台七夕」見物客が護摩木に名前 2日で2300本
京都のお盆の伝統行事「五山送り火」で東日本大震災の犠牲者の追悼と復興を祈願するため、「京都五山送り火連合会」は7日、仙台市で開かれている「仙台七夕まつり」の会場で護摩木を募った。大勢の見物客が、自分や亡くなった人の名前を書き入れ、復興と鎮魂を祈った。
同連合会が京都市に護摩木を託し、仙台七夕に参加している祇園祭の長刀鉾の囃子(はやし)と綾傘鉾が披露される場所で、見物客を対象に無料で受け付けた。
お囃子の音色にひかれて会場を訪れた仙台市の森本眞喜子さん(63)は、宮城県山元町の母親宅で大津波に遭った。津波に気付き、車いす利用者の母親を背負って2階に逃げたという。森本さんは「津波に流されて当たり前の状況だった。生きていること、助けられたことに感謝し、亡くなった人を追悼しようと名前を書きました」と話した。
6日から始めており、2日間で約2300本を受け付けた。持ち帰って五山の各保存会で割り振り、16日の送り火でたかれる。
送り火で使う薪をめぐっては、「大文字保存会」が岩手県陸前高田市のマツを使う計画があったが、放射能汚染を懸念する市民の声があり計画が7日までに中止になった。今回の護摩木は、京都五山送り火連合会が京都の北山杉で作った。
【 2011年08月07日 23時21分 】
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