海外版も発売!「L.A.ノワール」ブロガーミーティングに行ってきました

投稿者:ハマティー | 投稿日:2011年5月17日 17:44:41 | カテゴリ: イベント | タグ:, , , , , |


見てるだけで凄いと感じる作り込みっぷり!

5月14日、都内某所で「L.A.ノワール」ブロガーミーティングが開催されました。

プレイは出来ませんでしたが、ロックスターの方(日本語も話せる海外の人)が直接プレイしながら、
ゲームの魅力について説明をしてくれるという形で進行していきます。

まずはプレイの前に今作のデザインについての説明がありました。
※多少わかりやすく意訳しています。
「L.A.ノワールは来週に海外で発売となりますが、ロックスターの期待作デス。
RDR(レッドデッドリデンプション)は1911年、西部劇のカウボーイの世界の再現を目指しましが、
今回は1947年のロサンゼルスで、戦後の、ノワールという映画のジャンルを目指しマシタ。」
(フィルム・ノワールとは、虚無的・悲観的・退廃的な指向性を持つ犯罪映画を指した総称(wikipediaより))

「L.A.ノワールは、いろんな意味でロックスターとしては新しいゲームデス。
主人公が犯罪者ではなくて刑事になっていること、日本でも早めに出せること、
そして、久しぶりに他社のスタジオと組んで作ったゲームであることが理由デス。

このゲームを開発したのは、オーストラリアのシドニーにある「チーム・ボンディ」。
「チーム・ボンディ」のトップは、ロックスターが設立される前から(副社長と)10年以上の付き合いがあり、
このゲームの開発期間も同じように長かったデス。
2社のゲームに対する考えかたがマッチして、一緒にゲームを作ることになりマシタ。
「チーム・ボンディ」の開発となっていますが、ロックスター的なゲームだなぁと思ってもらえるはずデス。
マップが広大でディテールも細かく、1947年のロスの完全な再現を目指しマシタ。」
(チーム・ボンディは、PS2タイトル「The Getaway(ゲッタウェイ)」の脚本・監督を担当した
ブレンダン・マクナマラ氏が設立した独立系スタジオ)


「ここからは実際にプレイしながら説明していきますが、
ゲームを進めていく上で、まず2つのことに注目してほしいと思いマス。

そのひとつは、刑事になりきれるというゲームプレイ
RDRやGTAはアクション・銃撃・カーチェイス的な面をずっと磨いてきマシタ。
もちろんL.Aノワールにもそれはありますが、それは大きなポイントではなく、
どのくらい刑事になりきれるか、顔の表情や動きで相手の嘘を見破れるかどうか
そしてそれがドラマチックに展開していくというのが大きなポイントになっていマス。

もうひとつは、見ればすぐわかると思いますが、顔の表情(モーションキャプチャー)デス。
グラフィックを眺めるだけではなく、それが直接ゲームに影響する重要なポイントなので、
新しいゲームプレイを得るためには、その画期的な技術を導入する必要がありマシタ。

では実際にゲームをプレイしてみまショウ。」

ということでゲームがスタートします。
スタート画面が渋くてかっこいいです。

まず事前知識として書いておくと、プレイヤーはロス市警の刑事となり、キャリアを重ねて出世し、
ロスを蝕む犯罪世界の闇へと足を踏み入れていくことになります。
進めていくうちに、コール・フェルプス(主人公)が戦時中に犯した罪などが判明していき、
やがて真のストーリーが姿を表すといった形になっています。

最初はパトロール課に配属されるのですが、そこのミッションを全てクリアすると昇進できます。
パトロール課→交通課→殺人課→風紀犯罪課→放火特捜課と昇進していくようです。
今回プレイを見せてもらったのは、交通課。
交通課ではひき逃げ事件や業務上過失致死、殺人事件、重傷者の出た衝突事件や、
犯罪が絡む死亡事故を捜査することになります。

交通課の中のミッションの一つ「堕ちた偶像」事件のプレイを見せてもらいました。
※若干ネタバレを含むので注意。

事件は、主人公と相棒が捜査本部でブリーフィングを受けるところから始まります。
このミッションは、崖から突き落とされた車が崖下の看板に衝突したとの報告を受け
相棒と共に調査に向かうことになります。(相棒は課によって変わるようです)

まずは車で崖上の現場へ向かいます。
現場は捜査本部のすぐ近く。歩いて向かうこともできますが、車で向かうことに。

現場の周辺には何人かの警官がいて、まずはその人から状況を聞きます。
死者はいなかったことや、運転手がケガをしていること、
もう一人の同乗者は病院へ搬送されたことなどを説明されます。

最初に車を調査することになり、衝突現場へ。
現場に入るとBGMが変わり、調査モードに入ります。
調べられるものの近くまで歩くと効果音がなり、現場を詳しく調査できます
ナンバープレートなどが転がっていますが、それは捜査に必要のない物として放置。

既に検視官が見つけたものがトランクの上に転がっているので、調査します。
そこには破れた女性のパンツと鞄があり、鞄の中には手紙が。

読んでみると、ハリウッドを目指している少女(同乗者)へ向けて、家に帰ってこいといった内容。
そして検視官からも直接情報を聞きます。
聞いていくうちに、ただの衝突事故ではなく、犯罪の臭いがすることを感じ取ります。

次は車を運転していた映画女優の女性との取調べをすることに。
取り調べでは、要所要所で相手の話をそのまま信用するか、疑うかを選ぶことができます。
表情は、口を噛み締めながら右上に視線を逸らしたりしています。
これは嘘を付いていると判断し、疑うを選択。虚偽の発言は重罪だと脅しました。
女性は観念し、正直に話すことに。そして次の話へ続いていきます。
こんな流れで、
信用したり疑ったり、時には証拠を突きつけて反証することで真実を明らかにしていきます。

取調べが終わると、最後に今回どれだけ正しい判断ができたかが確認できます。
間違った判断をしてもやり直すことはできず、その場合は別の展開が待っているようです。
間違った判断でしか手に入らない情報やイベントもあり、深く知るには周回プレイが必須になります。

基本はこんな感じで、このミッションでは他にも尾行あり、格闘あり、銃撃ありと大きな事件へ発展します。


時間の概念もあり、例えば取調べをしたい人がいるマンションに急いで向かう必要がある場面で、
そのまま向かうとその人へ暴行しに来たマフィアとの衝突があるのですが、
あえて放置して時間をかけてから向かうと、すでにマフィアが暴行を加えて逃げてしまった状態になります。
それで展開がどう変わるかはわかりませんが、証拠がなくなっていたりするかもしれません。

手がかりが無くなってしまったら、警察本部へ電話して新たに情報を入手したりもできるようです。
このような感じでどんどん進めていくことになりますが、捜査次第で展開が大きく変わっていくというのが
一番大きな特徴となっています。

銃撃戦はレッドデッドリデンプションに似た感じで、おそらく銃を構えたときに照準補正がかかっています。
特に特筆するような場面は見れませんでしたが、体力が減るとモノクロ調になっていくのが確認できました。

取調べで詰まってしまったときの救済措置として、直感ポイントというものを消費して
選択肢を一つ減らしたり、ロックスターが運営しているコミュニティ「Social Club」に接続し
全世界のユーザーがこの場面でどれを選んだかというのを確認したりできます。
直感ポイントはランクを上げることでポイントが増え、最大で5まで貯まるようです。

他に面白い要素としては、相棒が次にするべきことを話してくれるのでわかりやすいことと、
目的地を設定して車を運転した際に、カーナビがないので道順が表示されませんが
□ボタンを押すと相棒が次の交差点をどう進めばいいかなどをナビゲートしてくれたことです。

こんな感じでミッションが1つ終了したところでプレイは終了となりました。
全てが事実を基にしたミッションとなっているとのこと。



次は質問タイムに入ります。
質問の内容や回答はわかりやすくするため意訳しています。

Q.弾切れはあるの?
A.ありマス弾数や体力の表示はありませんが、
映画的な演出を目指しているので、ゲーム的な画面が出ないようにしているだけで
同じ武器を使い続けると、弾切れになったりしマス。

Q.撃たれるとどうなるの?
A.RDRだと画面が赤くなりますが、L.A.ノワールは白黒になりマス
その後更に撃たれるとミッション失敗となりますが、最後のチェックポイントから始まりマス

Q.Xbox360版は3枚組だけど、例えば放火特捜課をプレイした後に
交通課をやりたくなったときは、ディスクを入れ替えないといけないの?

A.そうデス
ミッションは、クリア後にスコアとして★が表示されますが、
展開次第では出てこない現場や人物がいるので、もう一回やってみたりする価値がありマス。

Q.課を跨いで登場する人物はいるの?
A.いマス。例えばパトロール課の時は殺人課の刑事にいろいろ命令されたりしマスが、
自分が殺人課に入ると、その人が相棒になったり
しマス。プレイ中にカットしたシーンに
登場する人物は、メインストーリーに関係しているのでいっぱい出てきマス。

Q.海外では「L.A. Noire Rockstar Pass」というのがDLCとして販売されているけど、
どういったものなの?日本でも販売するの?

A.海外ではこれからDLCを配信していくわけですが、「L.A. Noire Rockstar Pass」を購入した
ファンたちは、全体的なコンテンツを安く購入することができマス。
このゲームは、ブルーレイをマックスまで使っているので、製品版に入りきらなかったものもあって
それらはDLCとして配信していくことになると思いマス。
日本ではまだ発表していなくて検討中ですが、発売時期になったらDLCの展開を発表すると思うので
楽しみに待っててくだサイ。

Q.1プレイのクリア時間はどのくらいになるの?
A.このゲームではあまりプレイ時間という言い方はしマセン。
あちこちに行ったりする価値があるので、好きなところまでプレイしてもらいたいですが、
普通のプレイで1事件に1時間~1時間30分かかりマス。
ミッション数は言えマセンが、全部で大体30時間になると思いマス。
DLCやサイドミッションもあるし、もっと長く遊べると思いマス。

Q.1つの事件で1本が繋がっているわけではなく、それぞれで完結する?
A.それぞれで完結しマス。ただ、メインストーリーが少しだけ展開していく感じデス。

Q.メインストーリーはそれぞれの事件に伏線が残っていて、最後に全部判明する?
A.ハイ。パトロール課と交通課は少しだけメインストーリーのことが出てきますが、
大体は独立した事件です。殺人課に入るとメインストーリーが本格的にスタートしマス。

Q.クリア後の評価は★で評価されるそうだけど、それとは別に、
その事件の達成率(事件の全貌が明らかになった)みたいなものはあるの?

A.ありマス。実績やトロフィーにも関係あります。
ただし、全部正解するだけでは100%にはなりまセン。
わざと間違えたりフリーミッションをしないといけない
デス。

Q.フリーミッションは、その事件の中にしか存在しないのもある?
A.フリーミッションは部署ごとにあって、交通課のフリーミッションは交通に関わること
警察の無線などから出てきマス。

Q.海外と比べて規制などはあるの?
A.少しありマス。ゲームプレイに関することはありませんが、
全裸の死体が出てくるので、それは日本に合わせて修正する必要がありマシタ。
でも違和感なく修正されていマス。RDRでもヌードに関して修正されていましたが、
普通にプレイしていると、カットされたとは思わないような仕組みになっていマス。
…この質問は絶対にくると思っていマシタ。
モザイクを入れるとか、修正されちゃったなぁという感じにはならナイと思いマス。

Q.マップは、最初から端から端まで行けるの?
A.行けマス。看板とか、どんな店があったかなど、当時の映画も流れてるし、
リサーチをかけて服装や人物もそのまま再現してみまシタ

Q.マップにお店とかはあるの
A.GTA4のように、お店で購入できるようなものはありまセン
でも、どんどんランクアップして新しい武器やコスチュームがアンロックされていく要素はありマス
あと、銃の正確さやヘルスの回復が早まるスーツなどもありマス。

Q.ゲームの中に時間という概念はあるの?
A.ありマス。時間が経つことによって少し話が変わってくることもありマス。
ただ、全く無視するとミッション失敗となる場合もありマス
そういう場合は相棒がどんどん急かしてくれマス。
GTAやRDRは本当に自由に行動できますが、今回は刑事になりきるゲームなので
なりきってもらえれば、自分からどう行動するべきかわかるはずデス。
今回はストレートに進めましたが、事件によっては3つ4つくらい事故現場があり
その中からどこへ行くか、自分で調査する
必要が出てきマス。

Q.オンライン要素は、SocialClub以外に何かあるの?
A.オンライン対戦などは今回はありマセン
マルチプレイをどう適切に入れるかを考えた結果、シングルプレイのみとしマシタ。

Q.コミュニティ機能(SocialClub)は、PS3はPSNで、360はXboxLiveで接続すると思うけど、
世界中でどの選択肢が選ばれているかという結果は、どちらも共通なの?

A.共通デス。接続はSocialClub経由となりマス。

Q.特定のハードじゃないと楽しめないようなものはあるの?
A.ゲームとしては全く同じデス。

Q.制作期間とか制作人数とか教えて!
A.このゲームを発表したのは2004年デス…。
人数は具体的に言えるものではありませんが、チーム・ボンディがメインスタジオ。
もちろん、ロックスターゲームスのスタッフもたくさん関わっていマス。

Q.費用は?
A.費用は正直わかりマセン。わかりマセンが、たぶん…ブロックバスターみたいな予算だったと思いマス。
(ブロックバスターは、第二次世界大戦当時、イギリス空軍が使用した大型爆弾の異名(wikipediaより))

Q.殴り合いになる格闘シーンで帽子が取れて、終わったあとに自分で拾ったけど、
拾わなくて進めても大丈夫なの?

A.大丈夫デスが、拾わなかった場合は、事件が終わるまでずっと帽子がないままデス。
よく銃撃戦でも、帽子だけ撃たれてどこかに飛んでいきマスけど、それも拾わないとなくなったままデス。
…さすが日本のブロガーデス。このゲームを何回も海外でプレゼンしてきましたが、
こんな質問ははじめてデシタ。

Q.海外の発売と一緒にiTunesでサウンドトラックとリミックス版が発売されるけど、
リミックス版は本編では登場しないの?

A.リミックス版は出てきマセン。出てくるのはオリジナル版デス。
日本ではサントラなどは何かの特典としてつけるかもしれませんが、まだ検討中デス。

以上で質問タイムは終了。


プレイを見ていた感想としては、
・表情が凄い!細かすぎ!
・小さな事件でも最終的に証拠が多くなるので把握するのが大変そう
・グラフィックは綺麗だけど、内部解像度は低め?
・基本60fpsくらい出ていたけど、オブジェクトが増えるとfpsが下がる感じ
・銃撃周りは基本的にRDRと似ている

といった感じです。
あくまで個人的な感覚ですが、捜査や取調べは逆転裁判に似てるなぁと思いました。

あまり事前情報などは調べていませんでしたが、今回のプレイを見ていただけでも
かなり面白そうだと感じました。
ただ、今までのロックスタータイトルのようなものとは違い
刑事として職務を全うするのが基本なので、
自由に行動できるGTAやRDRとは別物
と考えたほうがいいかも。






おみやげは、ロックスターのTシャツでした。
こんなデザインです。

また何かイベントがあったらレポートしたいと思います。


先日公開されたゲームプレイトレーラー

初回特典は追加シナリオ!買うしかない!!

発表記念トレーラー

タイトル: L.A. Noire(L.A.ノワール)(公式サイト)
対応機種: PS3/360
ジャンル: クライムスリラー
発売日: 2011年7月7日
希望小売価格: 7,770円(税込)
販売元: ロックスター・ゲームス(公式サイト)
開発元: チーム・ボンディ(公式サイト)


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