細野豪志・原発担当相は7日、原子力規制機関を統合して新設する原子力安全庁(仮称)について「内閣府に置いても経済産業省から人を持ってくる。経産省に遠隔操作されるくらいなら、環境省の組織としてグリップ(統制)を利かせた方がいい面もある」と、環境省の外局とするのが望ましいとの見方を示した。フジテレビの番組で語った。
細野氏は5日、同庁を環境省か内閣府の外局にするとの両論併記の試案を示したが、番組で「結論は出していない。(内閣府は)寄り合い所帯で出身省庁の顔色を見ながらやっていることが多い。大臣が複数の任務を担当するので、大臣のグリップは利かない」などと、内閣府の外局にすることの問題点を指摘した。
環境省案については「(同省には)自然エネルギーを推進し、原発に否定的な考えの人が多い。安全サイドに立った様々な判断をするというのも一つのアイデアだ」と語った。