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[28508] 【ネタ・一発】せっかくだから、俺はこの青のちーとを選ぶぜ!【オリ主・マブラヴ三次?】
Name: 阿呆使い◆d6215903 ID:ee2e5532
Date: 2011/07/14 00:55
ちーたー氏 [8836] 【マブラヴ・ACFA・オリ主・ネタ】ちーとはじめました【チラ裏より移転】
を読んで唐突に思いついたものです。

執筆にあたって、ちーたー氏のチート設定を少しパクらせていただきましたがシステムの原型は一割位しか残っていないので、ちーたー氏のような物量ちーとで憎いBETAを大虐殺でウッハウハだぜ、という展開を期待されると困るかも。



1章 プロローグ
概略:どーしてこうなった!

2章 初陣
概略:ソロ狩り。

3章 帰還編
概略:せめて月に2回はベッドでゆっくりゴロゴロ寝坊したい。どうにかならないか。


となる予定。プロットもだいたい書けているのはここまで。


現在、4章をどうするか思案中。候補としては、

A 横浜ルート
2・3章で稼いだポイントでスキルを増量して、片っ端から原作メンバーにキッスして能力譲渡。原作に概ね沿って行きながらも、撃墜されてからが本領発揮。
「戦術機は私たちにとって装甲じゃなくて、拘束具なの。」
あ号さんを文字どうりの意味で「人類を無礼るなー!」でフルボッコ。
みたいになる予定。戦術機なんて飾りです、米国人にはそれが解らんのですよ。


B TEルート
実はテックジャイアン買ってないから、青旗テロの話は殆ど知らない。
展開としては主人公は多分、暗示系と技術開発系のスキルを手に入れて計画に潜り込む。
せっかく手に入れた精神系スキルなどすっかり存在を忘れて、高度な主人公の技術の奪取を企むソ連の陰謀に、うっかりズッポリ嵌りながらも力技で切り抜ける。
具体的には、
「ふっ、心を見るだと? 我が剣は意よりも早い。殺気や思考が読めた程度で躱せるものか!」
「そんなに殺気立たれたら、1km先から狙撃されようが、躱すなど造作もない。」
「薬物か、なかなかやるな。だがいくら合成だからといって、食事の味がさらに落ちるのは頂けん。どうしても飲んで欲しいのだったら、ちゃんと別の食器に用意しておけ。」
「コード911だと? む、戦術機が動かん、細工か? だが残念だったな、小型種程度、刀一本あればどうと言うことはない!」
とか、そういう展開。わりと、機体に乗る、ハズ。


C オリジナルルート
色んな人やオリキャラとかかわり合いながら戦う。車両や装甲服の改良とかやって、機甲部隊や歩兵、機械化歩兵とかを活躍させてみたい。
「戦争は数だよ、兄貴。」
結構人が死ぬ。オリメカの嵐になりそう。


D トゥルールート
この場合のトゥルーは、ギャルゲのトゥルーエンドみたいな意味ではなく、主人公の真の性格が出てしまったルート。一番チートなルート。
個人ルートでありながら、抜け道を見つけて物量チートにしてしまうため、話が単調で全然盛り上がりがない、完全な出落ちエンド。
だけど、恐らく人類にとって一番負担が少ない。


の4ルート。
今のところAの能力選定がコケている感じ。どうなることやら。




[28508] 1.運命の日
Name: 阿呆使い◆d6215903 ID:ee2e5532
Date: 2011/07/09 00:45

「正に不運、いや総合的に評価すれば±0といったところか、私、東中西南(アズマナカセイナ)が死んで生き返った記念すべき日だった。

その日、たまたま、私は梅雨の濡れた路面で足を滑らせ、たまたま、踏み出して踏ん張った足の下にコンビニのビニール袋がありバランスを崩し、たまたま、持っていた防具袋の揺れていた方向に跳んでしまい、たまたま、普段は殆ど車なんて通らないその道に大型車が走っていて、たまたま、轢かれる刹那に目の前に現れた地球の守護者を名乗る人物に、命を助けてくれると名乗り出られる。
そんな天文学者も吃驚な偶然、もしくは、必然が我が身に降りかかった。

物語の主人公たちは、いきなり力に目覚めた後に、平気で犯罪者や悪の組織と闘ったりするけど、私はその気持ちが凄くわかる。
だって、人生かけて必死で頑張らないと本当に死ぬもの、コレ。合理的な考えとか冷静な判断とか、自分の身に降りかかってないから言えること。
日本人に生まれた以上、よっぽどのことがない限りリアルイノチが失われると分かっていながらその道を選択するなんてこと無いもの。
いのちだいじに。これが現代人の常識。

だから、これから語ることは非常識。
ほんの5秒の間だけ私がこの世界から居なくなり、長い長い異世界旅行を経て、何事も無かったように帰ってくる、これはそんなおとぎばなし。」



とか括弧つけて語れたらどんなにいいだろう。
私は今も絶賛命のピンチ中です、はい。
目を開ければ、今も頭の前10cmのところに車が迫ったまま、目を瞑れば脳内シアターに何とも特徴のない普通のおにーさんの姿と声が。

自称守護者の彼曰くこの世界は、マブラヴといういわゆるところのエロゲー作品で描かれている、主人公・白銀武くんが暮らす平和な世界線と、その作品で出てくるもう一つの世界でBETAなるグロイ異星起源生命体に侵略されて、人類が10億人位まで減少している世界線に挟まれているそうだ。

普通ならその程度で問題は起きないが、困ったことにこの白銀くん達はBETA世界を救う鍵を求めて平和な世界とBETA世界を何度か行き来をしなければならないらしい。
基本的にはそれも問題ないようだが、因果導体という体質のその白銀くん達は意図しない因果を運んでしまうらしく、時々通り抜けた世界に因果を零していくことがあるそうだ。
つまり、異星人侵略、人類滅亡という因果を。

今のところ全て因果律の番人さんという方が、上手くこの因果を回収してくれているからよいものの、このままではいずれ大惨事になる可能性があるため、周辺の世界の守護者たちが協力して対策を始めたそうだ。
具体的には世界の壁の脆い部分を故意に作り、白銀くん達が世界を越えるルートを限定し常に監視することで、良くない因果の回収と世界の補修を迅速にできるようにするということらしい。
そもそも白銀くん達の行き来の妨害も出来なくはないが、いくらこの地球ではないとはいえ、起源を同じくする地球を一群見捨てるのは守護者としてはいただけないらしい。


で、その話がどう私にかかわってくるんですか?

うん、話はよーーーく分かった。まさかそんな風にこの世界の平和が影から守られていたなんて。
守護者さんありがとう。これは素直に感謝できる。
だが、通りすがりの一剣道青年であるところの私にそんな話をしてどうするの?
悪いけど私、今にも車に轢かれそうで、何とかしようとすっごく忙しいんですけど。

「世界の壁に脆い部分を故意に作る、というのが問題なんだ。一番確実で効率が良い方法は、白銀武と同程度の強度の物で同じ場所を何度も壊すこと。
つまり人間の青年を何人か力技で目的世界に送り込み、ルート上の世界間の壁をぶち抜くということだ。これなら軌道計算も誤差が少なく、他の世界とも歩調をかなり上手く揃えられる。」

うーん、何度か同じ怪我をしてそれがクセになる、みたいなものか。

「だけど、ターゲットの世界はかなりの危険地域になっているから、現代でそんな役目を引き受けてくれる人はなかなかいない。そこで目を付けたのが、君のように今にも死にそうな人ということだ。」

だけど、ほら、世界中に死にそうな青年なんて一杯いますよ?

「同じ送り込むなら、少しでも現地世界の助けになるような人間にしたいのだよ。
かの世界で鍵となるのは日本とアメリカだ。つまり、日本語もしくは英語が堪能で、一般平均をある程度上回る学識や体力、判断力があり健康で思想も危険ではない、今にも死にそうな若者が必要なわけだ。」

そりゃ、そんなけ条件を付ければ探すのは大変ですよね。

「そんなわけで、今にも死にそうな君の走馬燈に介入して勧誘しているわけだ。是非この役目を引き受けてくれないかね?」

いいともー。
これ走馬燈だったんだ。そりゃ、スゲーリアルに死にそうって恐怖が湧いてくるよ。
なんという悪徳商法。断ったら死ぬなんて。
守護者さんは普通に助けてくれたりしないんですか?

「うーん。僕らが実際に現世に干渉するにはエネルギー、わかりやすくココではキセキポイントと言おうか。それが必要になるわけだ。
さっき言った世界壁のメンテナンスや因果の異常の監視をするにしろ、財源が必要だ。
地球から得られるポイントは有限だから、公共的なものを優先的に回し、さらに今回のような他世界との共同事業や、緊急の危機の時に備えたプール等も必要で毎年結構ギリギリだからね。」

なんかお役所みたいな感じですね。

「似たようなものさ。奇跡の又の名は必然、起こるべくして起こることだ。奇跡を起こすにはそれだけの理由と手続きが必要となる。」

つまりは奇跡を起こすのに必要な分だけ仕事をするか手数料を払えと?

「そう、今回は君の命と危険世界行きのリスクを担保に、君の行きの世界移動分と、移動後に使える地位、技能、資源、仲間などを得る分、ポイントを貸し出す。」

なるほど、でも、今にも死にそうな私の命はそんなに価値があるの?

「命は命だからな。だからこそあからさまな贔屓も出来ないのだ。そのままでは帰ってきても、また今の時間軸に戻って轢かれて死ぬだろう。
だから君は、その分は向こうで人類に対して貢献することでポイントを稼いで、自分の命は自分で救って欲しい。
勿論、危険世界へ救助に行くという名目もあるから、多世界間プロジェクト予算以外に人道援助予算からも貸付があるし、そう簡単には酷いことにはならないはずだ。」

貸付ってやっぱり返さないと死にますよね?

「まぁそうだが、体験時間で利率は驚きの年3%という超低利率だから安心の人生設計だよ。」

うちの定期預金、年利0.08%なんだけど。

「貸出だからね。」

なんか急に生臭い話になってきたなぁ。それも返せないと死ぬってどこのウシジマくんだよ。

「別に、向こうの世界で幸せに暮らしましたとさ、というのもありだけれど?」

まぁ目を開けるとリアルに迫ってくる車を前にして、このまま天に運を任せるっていう気にだけはなれないことは確かだ。

「見た感じ時速60kmは十分超えてるし、運転席が高くて中の人は君には気づけてないみたいだね。重量の方も積み荷の重さも含めると10tはいきそうだ。」

ありがたくない解説どうもありがとう。それは普通に死ねる。

「じゃあ、具体的な条件に入ろうか。基本的に二つのルートが用意されている。」

ルート? そんな安直な。

「これは120の世界線とそれぞれの平行世界から延べ8000万人を動員する近年に稀にみる大プロジェクトだからね。それぞれが融通する人材、資源、技術、奇跡ポイントを効率よく投入するために、ある程度わかりやすいフォーマットが必要なんだよ。」

なんだかいきなり話が大きくなりましたね。

「これでも足りないぐらいだよ。例の平行世界群はループ化の影響で、あの時間軸周辺は通常の世界より遥かに世界濃度が高くなっているから、干渉するのが非常に困難でね。
あの世界壁に安定した傷を作って、安全に効率よくメンテナンスする技術を開発しようといろんな世界を巻き込んだら、いつのまにかこんな規模になっていたみたいだよ。
他世界への大規模干渉なんて初めてのケースだから、安全第一ということでこうなったらしい。」

で、ルートって?

「一つは様々な協力世界から色々な能力や技術を持った人材を、世界記録からデータのコピーを取ってきて一時的なエミュレート体として配下に組み入れ自分の部隊を作る、というものだ。この方法は現地世界に複数の大きな異物を入れることになるから、現地での経歴や後ろ盾は用意できない。文字通り、平行世界からの来訪者として振る舞わねばなるまい。」

もう一つは?

「能力や技術のデータコピーを直接君の体にインストールして君ひとりで行くというものだ。この場合は君一人だけなので、あまりにも希少性の高い身分・経歴でなければ上手く組み入れることができるだろう。
何人もの人間に割り振るはずだった能力も、君一人で使うわけだから君の超人度はかなり高まる。こちらにしてしまえば、よほどのことがない限り、戦場で死んでしまうことはないだろう。
ただし、君の体は一つだし時間は一日に二四時間しかない。これは大きな枷になる可能性が高い。」

なるほど。悩むところだが、死なないために頑張るのに、簡単に死んでしまっては話にならない。
現地地球人類の皆さんには悪いが、どうせある程度ポイントを稼いだらトンズラするんだし、困ったら後は香月博士になんとかしてもらおう。
私は私の地球に戻ってくる前提で行くのだ。変に勢力を築いてしまい、帰るに帰れなくなるとか、そいういった泥沼は絶対に勘弁だ。
だから私は一人ルートを選びます。

「これは珍しい人ですね。普通はもっと人類を救うという大きな目標に心をうたれて、若しくは自分だけ助かるということに罪悪感を覚えて、更に言えば、どうすれば美少女ハーレムを作れるかを考えたりしてルートを決めるものなのですが。」

美少女ハーレムって、そいつの思想はオッケーなのか?

「BETA戦で男子が減っていますからね。英雄クラスなら大丈夫だと思いますよ。」

まぁでも、私はこの世界に未練がありますから。

「恋人でもいるのですか?」

いえ。ただ、いきつけの料理屋がありますから。あそこの焼き物と煮物、汁物が食べられなくなるのは惜しい。
鰆、鰹、眼張、鯒、鯛、鮭、鱈、瓜、大根、舞茸、筍に里芋。どれも季節に合った趣でね。それに祖父の代から世話になっているから。
いくら平行世界とはいえ、既に京が灰になっているあの世界ではもう食べられませんからね。

「えっと、たったそれだけですか?」

うーん、他に考えてみるとH教授の来期のゼミと、読みかけで出てきた小説の続きと、出張ですれ違ってすっかり渡しそびれて、引き出しに入れっぱなしになっている父の日のプレゼントと、HUNTER×HUNTERの結末も気になりますね。

「他には?」

パッと思いつくのはこれぐらいですね。でも、たったそれだけでも、例え顔も知らぬ人間を10億見殺しにしてでも、私にとっては、この世界で明日を迎えるための価値がありますから。

「なかなか極端な思想ですね。まぁいいでしょう。ではこちらが、お一人様コースのメニューです。」

一目見た感想は高い。この一言に尽きる。対BETA戦に役立つような戦術機向けのスキルは特に高い。
自分の現在の能力に、衛士としての基本的な能力、知識そして日本帝国の一般中流市民としての戸籍・一般の陸軍中尉の経歴を加えたものがデフォルトだ。
しかしながら、強化用の持ち点が10万ポイントしかない。出現地域や出現時間、身分経歴のランクアップも考えると実質8万ポイントも使えない。基礎的な能力アップにポイントを使うことも考えると、特殊能力に割り振れるのは5万ポイント強だ。
例えば、ニュータイプにコーディネイター、気力限界突破をつけたらもう150ポイントしか残らない。
いくらチートでもこの程度の超人具合では、佐渡島攻略戦で撃震で出撃なんてことになったら、部隊配置によっては普通に死ねる。

これは新手の死ね死ね詐欺ではないだろうか。

「お一人様コースの人はたいていが、白銀武ハーレムに割り込んで誰かを嫁に欲しい人か、TEに割り込んで姫や姉妹が目当ての人だからね。
主人公達より上の能力があって、出会いの機会があれば、あとはアッチで生活する力があればいいみたい。その分、最近は部隊を率いていく人に優先的に力や物資を割り振っているから、どうしてもそういうバランスになるんだ。
僕らもポイントの償還率が高い方が、新たに送り込む部隊数を増やせて人道支援の目的も果たせるしね。
君のようにお一人様コースの人がガチで前線でポイント稼ぎをする方が、最近ではレアケースなんだ。」

いいのか、そんな人選で。

「それでも、チーターが白銀武が死なないようにサポートするだけで世界の救済率が数倍変わってくるからね。やらないよりはいいさ。」

とにかく、コレは不味い、何か早急な打開策を…。
ん、コレは?

「ああ、それかい、文字どおりの意味さ。」

私が目にとめたのは、項目名・スキル福引き。
一回3000ポイントで、ランダムで様々なスキルが手に入るという項目だ。
とにかく安い。10回引いて2つ3つ役立つスキルがあれば、十分元は取れる。

「その項目はあんまりお勧めしないですね。例えばこの世界、特殊な技術や資源なんて普通に生活していても出会うことなんてないでしょう?
逆に、高度過ぎて、ポイントも高くなかなか捌けないスキルが目白押しの世界もある。
そういう世界達が組んで作ったのがこの項目で、運が悪ければ衛士の資質にマイナス補正がかかるものを引いてしまうことさえあるからね。」

そんなにヤバいんですか?

「私が把握している中で一番酷かったのは、守屋ひよりの能力、だな。相手の好物や弱点を瞬時に把握する直感『じゃっくセンサー』を得る。ただし、この能力の起源のために、風が吹くと飛ばされてしまう程の超虚弱体質になる。」

へ?

「その人は既にかなりの数のスキルを習得した後だったからよかったものの、相手の好物と弱点を把握する能力と引き換えに、常時発動マイナス補正で身体強化系のスキルを3つ分も潰されていたからな。始めの頃に引いていたら完全に詰んでいたぞ。」

博打ですね完全に。

「そんなスキルは早々混ざっていないが、500回に1回分ぐらいは一撃死級の地雷が埋まっているぞ。それでも、普通に引いても運がよほど強くないとニュータイプクラスのレアスキルは引けないからな。
ただ運良く幸運加護系のスキルを引けると、かなりのハイスペックチートになるから、自信があるならやってみるのもいいかもしれんな。」

先に幸運加護系のスキルをポイントで手に入れてから福引というのは?

「初期ポイントで手に入る範囲の加護スキルでは、そのポイントの分を福引に回したのと比べて大差はないな。」

そうは、上手くはいかないのですね。でもやっぱ運試しに先ず一回引いてみます。

ドロー! スキル:SEED

「おお、一回目から超レアスキルじゃないですか。コレは幸先がよいで」

うぉぉぉぅテンション上がってきた! イケる! 今日の私ならtotoBIGも当てられるぜ!
ツイいる今のうちにどんどん引くぞ!

ドロー! ドロー! ドロー! ドロー! ドロー! ドロー! ドロー! ドロー!

「ちょっ! まっ!」

ん、ちょっと引きが悪いか? だがまだポイントはあるぜ!

ドロー! ドロー! ドロー! ドロー! ドロー! ドロー! ドロー! ドロー!

「おちつい」

もう少し引けば運も戻ってくるはず!

ドロー! ドロー! ドロー! ドロー! ドロー! ドロー! ドロー! ドロー!

「ymr」

やっと運が戻ってきたぜ!

ドロー! ドロー! ドロー! ドロー! ドロー! ドロー! ドロー! ドロー!

「ストーーーーープ!!!!!」

あ、うん、もう1000ポイントしか残ってないし。

「何やってんですか!!!」

や、なんかテンションあがっちゃって。
ほら、私って子供の頃はカードダスにハマって、半年ぐらいの間お小遣い全部10円玉にしてに積み上げて、機械に突っ込んじゃうような子供だったじゃん?

「じゃん? とかいわれても知りませんよ! どーするつもりですか!」

そうだね。これだけスキルがあってもまだ不安だね。うーん。
なになに。
出現位置、地表ランダム化(BETA支配地域、ハイヴ内含)+15000ポイント。
出現時間位置、ランダム化(±5年)+20000ポイント。
経歴、ランダム化(日本帝国臣民内)+15000ポイント。
戸籍…は日本人じゃないと流石に不味いか。

「な、何するつもりですか?」

ちゃりーん。計50000ポイントお買い上げなり。これで現在の持ち点51000ポイント也。

ドロー! スキル:異能生存体

「なんと、またもや超レアスキル!」

どんどん行くぜ!

ドロー! ドロー! ドロー! ドロー! ドロー! ドロー! ドロー! ドロー!

「もう何も言いませんよ。」

ドロー! ドロー! ドロー! ドロー! ドロー! ドロー! ドロー! ドロー!

ふう、なんか変なテンションになっちゃったけど、とりあえずレアスキルだけで9つも引けたから何とかなるよね? ね?

「それは君の運次第ですね。」

これだけ人外スキル山盛りなのに、何ともならない状況なんてあるの?

「地表ランダム化ですから、いしのなかにいるとか、海の底とか、空高くとか、うちゅうということはないでしょうが、以前に君みたいに能力強化のために、出現、時間、経歴でランダムを取った人が酷い目にあっていましたから。」

ど、どんな?

「経歴・RLF(難民解放戦線)、出現位置・帝都城、出現時間・御前会議真っ最中。その場は何とか逃れましたが、即日世界の軍・公安・警察にテロリストとして国際広域指名手配されて、もうBETAと戦うどころではありませんでした。」

いきなり殿下の御前に出現、同時にギアスで日本掌握とか、夢が広がるなぁ。
でも、精神操作系のスキルが一個もないよ!

「でも、もうポイント使っちゃったししょうがないですよ。ここはパァーッとあきらめましょう。」

そうだね、悩んでも仕方がないし、さっさとキモ生物ぶっ殺してポイント使って何とかしよう。
さて、では最後ぐらいは括弧つけて締めましょう。

再び瞼を開くと目の前から守護者のおにーさんが消え、際限なく引き伸ばされていた時間の感覚が戻り始め、同時に私の体が光に包まれる。

「ではちょっとの間、人類を救う散歩に行ってきます。」

「よろしくお願いいたします。では、行ってらっしゃいませ。」


「そういえば私の機体って何になるの?」

「経歴がランダムになっているので、恐らくその場を見て現地調達かと。お一人様コースでも自機はポイントで買えますが、もう1ポイントも残っていませんし。」

「な、なんだってー!!!」

聞いてない、と文句をつけようとした瞬間、視界は見事に途切れてしまった。












そして視界が戻ると同時に、私は新たな大地に降り立った。










ユーラシアより多くのBETAが蠢く、


エベレストを遥かに超える高さの構造物が聳える、


南極よりも寒く、


重力も半分で、


大気は薄く、二酸化炭素ばかりの、






赤い星の大地に。







[28508] 2-0.ワタシ、火星人アルネ。ニーハオ。
Name: 阿呆使い◆d6215903 ID:ee2e5532
Date: 2011/07/09 00:45

おちつけ、私、まだ慌てるような時間じゃない。

先ずは落ち着いて状況の確認だ。深呼吸して、それ、ひっひっふー。

って、酸素がねー。死ぬ、死んでしま…?

あれれ、生きてる。なんかのスキルが上手く発動したのかな。




ふぅ、危なかった。まさか地表で火星がアリとは。今は太陽系内で良かったと考えることにしよう。
火星がおkなら、最悪、第五計画ルートでバーナード星系に先回り。一人で数十年もちまちまテラフォーミングしつつ、齢80を超えた御剣さん達をお出迎え、なんて可能性も有り得たわけだし。セフセフ。


ポジティブシンキングで落ち着いてきたので、コンクリートのブロックに腰掛け、今後の方針を考えることにする。
とりあえず、ぐっと拳を握り、ひらいた掌に現れたみたらし団子をはむはむ頬張りながら考え始める。外気温がトンでもなく冷たいから、団子が冷めてしまわないように定温保存のスキルを発動させながら。

うーん、茶が欲しい。次はさっぱりしたものにしよう。

じゃなかった、先ず決めなければならないのは、このまま火星でBETAを狩るか地球に向かうか、だ。
地球は政治家と諜報機関と香月さんが怖いから、正直あまり行きたくない。超能力者だとバレたら、科学アカデミーとかエリア51がサンプルとして拉致しにやってきそうだし。しかしながら、守護者のおにーさんとの会話で気になることがあったのだ。

『毎年、地球からポイントが得られる。』

すなわち、彼らの奇跡の源は、彼らが守護する人類の活動により生産されている、という可能性だ。

この考えが正しいとすると、今は10億程人類が生存しているが、これが第五計画の発動と失敗により、10万人まで減少してしまえば、単純計算で同じ功績で得られるポイントは一万分の一になってしまう。つまりアンリミだった場合、地球で白銀くんを何とかしないとその時点でゲームオーバーだ。

初期装備のポイント管理用の携行デバイスをみると、無事に生還するには、安全を重視すれば返済分も合わせて6‐70万ポイントは稼がなければならないようだ。
しかしポイント取得例によると、7000万人以上の人口密集地、日本直近のフェイズ4の佐渡島ハイヴを独力で攻略するほどの戦果を挙げても、50万ポイント程度しかもらえないらしい。
地球上の戦果でこれなら、火星の端っこでは数百万のBETA狩りとか、マーズゼロを落とすとかぐらいの戦果が無ければ、とても貯まらないんじゃないだろうか。

お一人様コースとワイワイパーティーモードの差があるから、そのままこの数値が適用されるかどうかはわからないが、これはスゲーしんどい。
いくらチート超人とはいえ火星で一人で延々と年単位の雑魚狩りとか、未知のBETA蠢くフェイズ9ハイヴに特攻とか、絶対やりたくない。

いのちだいじに。これが私の基本方針。


第二の手段として、指揮官になり、指揮部隊の功績からポイントを得る方法が考えられる。
国連軍の将官あたりになれば、前線で戦わずとも第四計画が成って、人類がBETAに勝てさえすれば、恐らく目標ポイントは十分貯まるだろう。
だが、これは、既に経歴ランダムを選んでしまったので絶望的だ。


第三の手段が本命で、なんとか横浜に渡りをつけ、香月博士に認められて白銀くんと鑑さんの上官になることだ。
これなら最低、少佐の階級があれば、佐渡島ハイヴ、オリジナルハイヴ攻略戦で荷電粒子砲による十万を優に超える撃破数と、頭脳級・重頭脳級の撃破に対して、直轄部隊指揮官としてのポイントがつくだろう。

福引きの結果から、SEED世界があるのは分っているので、40万ポイントで自機としてGENESISを購入し、月のハイヴをつるべ撃ちして殲滅。
得たポイントでさらGENESISを購入して殲滅のルーチンで、対策を立てられる前に電撃戦で太陽系内のハイヴが100個以上は落とせるだろう。
そうなれば70万ポイントは楽勝で貯まるはず。

名付けて、『魔女の威を借る一般人作戦』&『力こそパワー作戦』

正に外道戦士の名に恥じない素晴らしい戦略だ。

「よし、君に決めた!」

そう宣言して、私は爽快な気分で立ち上がり、目的に向かって一直線に走り出す。
















そういえば、火星の重力圏の脱出と、地球の大気圏突入はかなりの高性能機体がないと無理じゃね?



次回につづけっ!




[28508] 2-1.一匹見つけたら三十匹殺せ。
Name: 阿呆使い◆d6215903 ID:ee2e5532
Date: 2011/07/09 00:46

「そういえば、火星はBETAの支配下だったのだな。」

気合を入れて走り出したはいいが、私は早速、吹き上がる土煙と大地を揺らす振動に遭遇することになった。
この星に今いるのは、私とBETAの二者のみ。疑うまでもなく奴らだろう。
ここで問題なのは、どうやって多量のBETAを斃すかだ。
今現在の所持武装は防具袋と竹刀が二本。それと1ポイントさえ使用可能ポイントが残っていない携行デバイス。そして拳。普通のこの世界の人類なら発狂しそうな軽装だ。
向こうはさんは恐らく闘士級、戦車級の小型種2種に、突撃級、要撃級、要塞級の大型種3種だろう。
兵士級は原生炭素基質の再利用によって出現、光線級、重光線級は飛翔体迎撃のために出現、という経緯だったはずだから、火星にはまだ存在しないはずだ。
いくら強化されたといっても生身でレーザーの相手はしんどいと思っていたので、下手にユーラシアのど真ん中に出るとかに比べればまだマシだったかもしれない。
そうポジティブに解釈し戦闘の準備を始める。

とは言っても、私は目を閉じ心を鎮め、気息を巡らせて気練り丹田に充溢させるだけ、すなわち、傍目には突っ立ているだけなのだが。



それでも、この場で西南に相対するのが人間であれば、静寂が満ちるほどに強くなるその凄まじい拳気に圧倒されて撤退を選択していたかもしれない。
しかしながら、悲しいかな、BETAにはそのようなものを感じ取る能力は欠けていた、否、もし感じ取れたとしても彼らの思考ルーチンは突撃の選択しかインストールされていないのだろう。
再び西南が眼を開いた時には、もはや常人の視力でさえその姿を確認できるほどの距離にまで、楔形に布陣した突撃級の先頭が接近していた。

先手必勝、西南は腰を落とし前傾の姿勢で駆け出す。10秒も経たないうちに先頭の突撃級との間合いは0となる。その相対速度は時速にして200kmを優に超える。
あわや激突、という瞬間に、西南は軽功術で軽やかに跳躍し突撃級の前面装甲殻を駆け上がる。刹那の内に中腹まで駆け上がり、背負っていた防具袋を力の限り打ち下した。
達人の錬気によって神速で振われた其の打撃は、最早唯の布袋に非ず、口径40cmを超える砲弾と表現したほうがよい。一瞬で音を置き去りにした防具袋は、突撃級の装甲殻を割り砕き、瞬く間にその下に広がる柔肉の海に沈んでいった。
ガクン、とバランスを崩す突撃級を余所に、打撃の反動を使い軽々と突撃級を飛び越えた西南は空中で素早く二振りの竹刀を装備する。

「ライコゥゥ、一閃突キィィィッ!」

気合の発声とともに跳躍の勢いのまま、西南は斜め前方を駆けている突撃級の甲殻に渾身の突きを繰り出す。
されど、どれ程の腕で振るおうと所詮は竹の棒に過ぎない竹刀は、装甲殻を突破した所で無残にも裂けてしまう。
西南は裂けて尖った竹刀を装甲殻の裂け目に全力で投擲すると、空いた手に竹刀袋を持ち、マスタークロスの要領で割れ目に何度も突き入れる。流派東方不敗の絶技にかかれば、唯の布きれと言えど、それはMSの装甲をも裂く刃となるのだ。
乗っている突撃級が急激な失速を始めたの確認すると、素早く血振りを済ませ西南は再び他の突撃級目がけて跳躍する。

二本目の竹刀も同様に消費して突撃級を屠った所で、西南は携行デバイスを取り出し、現在のポイントを確認する。
結果は1点。大型種を3体も戦闘不能にして、この数値である。
深いため息をつくと、『そうび』の欄から『たけのやり(30本)』をなけなしの1点で購入する。
それと、初の装備購入特典で『道具袋』がついて来た。これは倉庫などの建造物なしに、255種類の道具を99個まで所持できるものらしく、もちろん大きさや重量に変化はない。それも、入れた時の状態のままで取り出せるらしい。
それなんて4次元ポケット? もしかしたら今までで一番チートな能力じゃないか?。

それでも今は戦闘中、細かいことは後で考えることにして西南は竹の槍を装備し、押し寄せる突撃級の波に、あたかも波に乗るかの如く突撃級の上を跳び移りながら、時には疾風のごとく、または雷光のごとく突きを繰り出して次々に屠ってゆく。

西南が突撃級の波を渡り切る頃、すなわち楔陣の左翼を殲滅しきった頃には、既に中衛の戦車級や要撃級、闘士級が戦場に追いつき始めていた。
突撃級の死骸の上から周りを見渡せば、対人感知力が低いせいか、はたまた旋回能力が低いせいか、右翼の突撃級は当分こちらには到着しそうも無い。
そう判断して西南は乱戦を選択し、携行デバイスで2点ほどポイントを使って『150ガーベラ(cm)』を購入する。レッドフレームのアレの100分の1モデルだ。

実際に装備してみるとデカい、の一言だ。刀身は特製レアメタル拵えの5尺、実に通常の日本刀の倍はある。重量は鞘を入れれば3kgはあるだろう。
居合道部の連中に居合刀を振らせてもらった時も、普段竹刀を振っていると随分重く感じたものだ、体が強化されていなかったらまともに振えもしなかっただろう。
もっとも、今なら神鳴流奥義さえ放てそうだが。
西南は、暫しの別れを告げた故郷に少し思いを馳せながら、刀を握り、突撃級の上からひらりと身を翻し、土煙を上げることなく赤い大地に降り立つ。

我先にと群がるように駆け寄ってくる闘士級をなぎ払い、また跳びかかってくる戦車級を、気合一閃、一刀両断していくと、見る見るうちに、西南の歩みに従って、其の脇を彩るような赤黒い花道が出来上がる。
その終端、あたかも待ち受けていたかのように現れた要撃級が、前腕で西南に渾身の一撃を放つ。

「カァァティアァァーッ!」

しかし、西南はそれを物ともせず、真っ向から気合とともに刀を振るう。
刹那の後、ドン、と重く響くような音を発したのは、地面に減り込む要撃級の前腕ではなく、西南の踏込だった。
対照的に、要撃級の前腕は半分の長さになり、まるで磨き上げられた鏡面のような断面を晒して空中で所在なさげに静止していた。

一瞬、呆然と佇むように静止していた要撃級は、目の前の障害が除去されていないことに気付き、すぐさまもう一方の前腕を振りあげる。
が、その一瞬の隙に、西南は刀を地面に刺し、切り落とした要撃級の前腕を両腕で抱え、ジャイアントスイングの要領で、下りてくる要撃級の前腕めがけて振り抜く。

「ジャコビニ流星打法!!」

振り下ろされる要撃級の前腕と激しく衝突しながらも、西南はそれを打ち破るが、役目を終えたかのように、西南の振った前腕も砕け散ってしまう。
幸運なことに、その破片は前方にスイングの勢いのままシャワーの如くバラまかれ、硬い弾丸となってBETA達を殺めていく。

再び刀を取ると、西南は難を逃れたBETAに止めを刺す。


が、結構な数のBETAを屠ってきたせいで、正直なところ、西南はそろそろちょっと飽きてきていた。

「だるい。」

つい、口をついて出て来た言葉が、西南の現在の心情をとても良く表していた。
しかし、周りまだがBETAだらけの今、そんな風に気を緩めるのは致命的だった。

「ぎゃああああ―!!! 死ぬ、マジで死ぬ!!!」

西南はゴロゴロ転がりながら急速離脱して辺りを確認すると、どうやら背後に築いた死骸の山から、止めを刺し損ねた戦車級が飛び出してきたせいらしい。
刀を握っていた方の左手を手首ごと持って行かれてしまっている。
殆ど反射で、右のますたーくろす(竹刀袋)で応戦したため、なんとか難は逃れたが、あと一瞬、左手を差し込むのが遅れていたら、見事なまりもちゃん現象が起こっていたことだろう。



痛みで乱れる集中力を根性で押しとどめ、二度目が無いよう警戒しながら素早く携帯デバイスを確認する。
なんたってったって、こんな状況で片手で突破なんて幾らチートでも無理だ。
すると、すぐに『ポーション』が見つかった。
今までの流れ的にはここは『やくそう』じゃないのか?
そんなどうでもいいことを現実逃避気味に考えながらも、即決即断、『ハイポーション』をケチらずにポイント購入。
すぐさまグビグビッと飲み干す。
痛みと熱が波のようにスーッと引いていく。
それはいい、それは。
しかし、噛み千切られた手首が生えてこない。
これは不味い。
この状況で片手が使えないなんてフラグどころじゃない死亡っぷりだ。
なんとかならないか。
なにかないか。
焦る。汗る。褪せる。

「せいな は めのまえ が まっくら に なってしまった!」

こんな状況でボケがでるなんて。
西南はこんらんしている!、というテロップが出てそうなぐらいテンパっているな。
こんな時は冷静に。
そうだ、セオリー通りにそれっぽいことを試すしかない。

そうと決めると、西南は素早く先ほど屠った戦車級の死骸に駆け寄り、引き裂いて自らの手を取り返し、傷口の断面同士を押し当てる。
激痛が蘇って来るが、我慢して再び『ハイポーション』を購入、がぶ飲みする。正直、スゲー不味いのでもう飲みたくないのだが。
飲み終わると同時に、見る見るうちに切断面が再生していく。
掌を握ったり開いたりして、まだ少しぎこちないのを確認すると、もう一本追加で飲み干し、刀も買いなおす。



西南は周囲を警戒しながら考える。このまま、モチベーションが落ちるたびに死にかけてたら、生きて帰るどころではなくなってしまう、とりあえず、何でもいいからBETAを斃すモチベーションを維持する方法を考えなければ、と。

「とはいっても、BETAは生きて帰るための手段に過ぎないんだよね。なんか国がどうの、家族がどうの、といった個人的な恨みがある訳でもないし。」

この世界の人類と違って、今日初めて実物のBETAと出会ったばかりの西南には、BETAを殺すこと自体にいまいち魅力を感じないのだ。
西南の祖国も家族も、元の世界のちゃんとあるのだから。

「とりあえず、口に出して確認してみようかな? 意外とそれで思いつくこともあるだろうし。」

シリアスに考えるのもだんだん面倒になってきた西南は、筋肉が考えたようなアイデアをためらいなく実行に移す。


近づいてきた闘士級を切り殺しながら、西南は叫ぶ、

「お前を殺す。」

これではただのグリーンリバーさんの声マネだ。

「ポストが赤いから殺す。」

そう叫びながら、真っ赤な戦車級を切り裂く。

「空が青いから、殺す。」

円を描くように薙いで闘士級の集団を屠る。

「ナース服がピンク色だから、殺す。」

白が好きだ。

「即売会に急にいけなくなったから、殺す。」

休日出勤は悪だよね。

「ラノベを安易にアニメ化しすぎだから、殺す。」

ドラマCDでいいだろ、どうせほとんど動かないんだから。

「深夜アニメが増え過ぎたから、殺す。」

HDに貯まった録画は老後に見るんだ。たぶん。

「復刻版のBDBOXが高いから、殺す。」

なんでもBDにすれば昔の信者が買うと思って!!!

「エホバの証人の勧誘がウザいから、殺す。」

日曜日にチャイム鳴らすなよ、テメーら安息日って知らねーのか。

「創価学会員の親戚が不吉なことを言うから、殺す。」

あと選挙のたびに電話を何度もかけてくるのヤメレ。

「休みの日に朝日新聞の勧誘がピンポンピンポンうるさかったから、殺す。」

背を向けていた要撃級に飛び乗り、布術で真っ二つにする。

「ゴミ出しの曜日を守らない奴がいるから、殺す。」

あんた主婦だろ! なんで守れないんだよ!

「近所の道で工事がうるさかったから、殺す。」

あそこ何回工事すれば気が済むんだ?

「政権が頼りないから、殺す。」

そろそろ辞めてくれないかなあの人。

「最近、魚や野菜が高いせいか食費が嵩むから、殺す。」

当分続くだろーなー。

「景色が殺風景で飽きてきたから、殺す。」

いや、どちらかというと、周りにBETAの死骸が散乱して景色が大分変わってしまったが。

「象さんの鼻みたいな腕が媚びてるみたいでウザいから、殺す。」

だいぶ数が減ってきた闘士級の腕を切り飛ばす。

「臭いが酷くて死んでほしいから、殺す。」

辺り一面に死骸が散乱して尚、とめどなく押し寄せる戦車級を四散させる。

「尻尾にあるその顔みたいなのがキャラ付けみたいで気に入らないから、殺す。」

腕を潜り抜け、真下からデッドリーウェイブを放ち、胴体をぶち抜く。

「化物のくせにちょっといいデザインでムカつくから、殺す。」

何時の間にか右翼の突撃級が、通り過ぎた後、ぐるりと後方に回り込んで追いついてきていた。

「デカくて邪魔だから、殺す。」

前を向けば、とうとう、最後衛の要塞級共が立ちはだかっている。

「上等! いくぜ、流派、東方不敗が絶技!」

西南は構えを取り、気を練り上げる。

「超級!」

前後からどんどん距離を詰めて来るBETA共を気にも留めず、西南はさらに自然と一体になる程に精神を鎮める。

「覇王!」

西南から溢れ出す気が、目視できるほど濃密になり、大気との境界で紫電が弾け始める。

「電・影・弾!!!」

絶叫とともに背後の突撃級に跳びかかると、西南の体を取り巻くように、激しく回転するエネルギーの奔流が突撃級の装甲殻を紙のように引き裂く。

「ハァァアァァァーッ!」

気合の雄たけびとともに西南は低空を駆け、波のように打ち寄せる突撃級に次々と突撃を敢行し、周囲の小型種は紙屑のように宙を舞い、要撃級までもがミンチとなっていく。
粗方突撃級を屠ると、西南はそのままUターンし、残った要塞級共を一息に貫く。

「ばぁあああぁくはぁああぁつっ!」

気合いの声とともに、電影弾の通り道に従って滞留していた西南の気が一気に弾け飛ぶ
正に血の雨が降るとはこのことを言うのだろうか、弾け飛んだ数百体のBETAの体液が後方で降り注いでいた。


一方、西南は清々しい、といった笑みを浮かべていた。
西南はとあることに気付いたのだ。

普段生活しているとき、家の中で黒いあんちくしょうに出会ったら皆さんはどうするだろうか?

西南はヤツを見つけたら、徹底的に殲滅するタイプの人間だった。
深く考えなくても、キモいから、ウザいから、視界に映るのが嫌だから、そんな理由で半日ぐらい潰してでも鏖にする。
ならば、BETAもかわらないじゃないか。
そんな単純な理由で、西南はBETAと戦うモチベーションを手に入れた。

「ハーッハッハッハッハッ! 来るなら来い、害虫風情など幾らでも駆逐してくれるわ!!!」

左手の刀を天に掲げ、西南は火星の大地で高らかに宣言した。





































大地を揺るがす激しい振動とともに、

ドバァー!!!

と、あたかも火山の噴火のような土煙を吹き上げながら、

200m近い太さの円柱が、地を貫いて現れ、

西南の前方500m程に、天高く聳え立ったのは、

それから十分後の事だった。



「ちょ、あれ、艦砲射撃効かない奴じゃね?」






[28508] 4-A0.立てよ、護国の戦士たち【嘘予告・横浜ルート編】
Name: 阿呆使い◆d6215903 ID:ee2e5532
Date: 2011/07/13 23:01
帝都・東京 November 2001.

将軍の夢枕に立つイザナギと名乗る謎の青年。

イザナギ「そなたにこの日の本の国をてらす、あめのひかりとなる力を与えましょう。」

煌武院「力、ですか?」

イザナギ「ええ、横浜では既に機械仕掛けの神が生まれ落ちました。」

イザナギ「決戦の時は近い。護国の戦士を集めるのです。」




時を同じくして、横浜基地で暗躍する死んだはずの男達。

東中「お、今度は斯衛まで白銀ハーレム引き込むのか?」

白銀「」

月詠「貴様は………誰だ?」

東中「いやはや、私はただの通りすがりのちょっと怪しい整備兵ですよ?」




その表に立って揺れ動く207分隊の運命は如何に?

煌武院「白銀武を除く207衛士訓練部隊を任官直後、半年ほど帝国に出していただきたいと申しているのですよ。」

香月「貴女の立場ならば実権はどうあれ、あの部隊の存在意義を理解していらっしゃるのでは?」

煌武院「ええ、ですから今、お願い申し上げているのです。丁度、“本来の存在意義”は達成されたところなのでしょう? これからの“本来の目的”にどうしても必要になるのは、白銀武では?」

香月「………(昨日の今日で何故情報が漏れているの? 白銀の事にしても、あの狸どころか、まだ私と社しか知らないはずのことまで…何故?)」




そして、元207部隊の隊員達の夢に現れるイザナギ。

白銀「ちょマジで? 恋愛原子核ってこーゆー展開もアリなの? 聞いてないですよ!!! 助けて夕子先生~!」

CHU―☆




軍内に爆弾を抱えたまま発動される、帝国の未来を決する佐渡島攻略戦。

沙霧「本土防衛軍からも戦力を抽出だと!? 帝都守備隊に富士教導団、それも我らを狙い撃つような人選、こちらの動きが漏れているのか?」

駒木「わかりません、ですが、殿下がご出陣なさるとの噂も流れております。もしや…。」


予想を遥かに上回るBETAの出現に、帝国軍の戦況は緒戦から押され始める。
そんな中、殿下の一存で設けられた、常識を疑うような編成の、斯衛軍第0特務警護小隊にいよいよ出撃が下命される。

榊「くぅぅぅぅ、ATフィールド、全開!!! ってロイヤル04、彩峰、そっちはフィールド外よ!? 勝手に突出しないでよ!」

彩峰「大丈夫、今の私はSTA(Space Thunder Ayamine)2、いくら光線級といっても、秒速150kmを超える雷速瞬動を捉えられるわけない。」



御剣「すまぬ月詠、そなたらに暫し防御をまかせる。黄昏よりも暗きもの…」

月詠「御意。」

御剣「…等しく滅びを与えんことを。いくぞ、BETAよ、竜破斬!!!」



CP「CPよりロイヤル03、震動音が急速増大中。地中侵攻位置は、後方の機甲部隊直下、対処できるか?」

鎧衣「ロイヤル03、了解。支援部隊はやらせないよ、召喚、我が力を糧として我は招く、焔をつかさどる大天使ハシュマリム、その御業を表せ、『大地の怒り』」



珠瀬「たけるさん、データリンクより光線級・重光線級の配置掌握しました、射程内全標的捕捉完了、フレースヴェルグ、効力射まであと12秒です。」

白銀「ォオオォォオォー、霞ぃぃ、虚数展開カタパルト、作動。」

社「すみません、白銀さん。動力炉を換装してしまったそうで、カタパルトつかえません。」

白銀「」

社「大丈夫です。代わりにハンガーに別の転送装置を設置してもらっていますから。」

珠瀬「フレースヴェルグ、ってぇぇー!」

社「データリンク正常作動、転送座標確定、転送開始します。」

珠瀬「第一波着弾! 光線級A群消滅、最終波着弾まで37秒。」

社「術式魔砲『我、埋葬にあたわず』拡散射撃準備完了。」

珠瀬「最終波着弾! J群までの戦域の光線属種オールクリア、たけるさん!」

白銀「鬼神召喚、来い、スーパーイースト無敵ロボ28號デラックス、デモンペイン!」

香月「って、なによあのロボは! それに社まで!」

イザナギ「や、ちゃんと香月博士の名義で90番格納庫に搬入と出撃の命令が発令されていましたよ。」

白銀「霞、初めての海の思い出が、こんな状況になっちまって悪かったな。」

社「いいえ、気にしていません。」

白銀「無事にハイヴを攻略できたら、帰りは二人でゆっくり海を眺めながら帰ろうな、霞。」

鑑「くぅぅぅ、二人って私の事忘れられてる。タケルちゃんのバカー!!!」

香月「なに、あれ、凄乃皇が変形していくの!? そんな、ラザフォード場が一か所に集まっている?」

イザナギ「あれは、しっとのスーパーモード、あれこそが凄乃皇の真の姿、彼女の異常なまでのしっと心が頂点に達したとき、その感情がエネルギーとなり最大パワーを発揮できるあの姿へと変形できるのです。」

鑑「私のこの手が光って唸るぅっ!!!」

香月「私はそんな機能は付けた覚えはないわよ!」

イザナギ「一晩で付けましたからね!」

鑑「タケルちゃんを殴れと輝き叫ぶぅぅっ!!!」

香月「説明してくれるんでしょうね、東中技術中尉?」

東中「あれ、なんでバレたん?」

鑑「必殺! どりるぅぅぅみるきぃぃぃぃぱぁぁぁぁぁんち!!!」


速瀬「なんなのよ、アレは…。」

伊隅「ヴァ、ヴァルキリー1よりCP、今のA-02の砲撃によってハイヴ主縦坑が露出、進路オールクリア、スケジュールが大幅に繰り上がるっている、指示を求む。」




衝撃を受ける世界を余所に、明らかになる00ユニットの欠陥。

そして再び舞台は国連軍横浜基地へと戻り、決戦の地カシュガルへ赴く元207部隊。

00ユニットのみならず、新たな力を目の当たりにして、日本帝国に脅威を感じざるを得ないアメリカ。


様々な思惑が飛び交う中、始まりの地での決戦が、今、幕を開ける。




運命の日 ワシントンD.C. ホワイトハウス 大統領執務室

リチャード「精々今のうちに人類のために奉仕しておけ、黄色いサルどもめ。」

リチャード「H1さえ落としてしまえば後はどうにでもなる、あんな横浜の女狐の力など合衆国には必要のないものだ。」

リチャード「フフフフフ…。」

リチャード「そして後の世界の自由と平和はこの私に安心して任せるがいい。」

リチャード「何故なら私は、アメリカ合衆国大統領だからだ!」








ノリで書いたけど、火星から直に横浜ルートだと多分こんなお話になる気がするです。



[28508] 4-D1.【戦いたくないでござる】“まるっこい奴ら”が地球を救う(トゥルールート・前編)【地球救ったら負けかなと思っている】
Name: 阿呆使い◆d6215903 ID:ee2e5532
Date: 2011/08/06 17:39


~前回までのあらすじ~
マイケル・ウィルソン、彼は次期大統領に当選確実と言われていた、1996年当時、次期国連極秘計画予備計画にアメリカ案を迅速に通すため、G弾による殲滅計画に太陽系外惑星への移民計画を付与することを、極秘公約として追加するよう軍部と軍産複合体より求められた。
だが彼は、これを突っぱねたのだ。
この要求は、彼らの先祖が血と汗と涙を流して開拓したこのアメリカの大地を放棄すること、そしてなにより、彼の愛する合衆国市民の殆どを見捨てるということを意味する。
この移民計画はあくまでも建前の計画であり、合衆国市民があのような醜悪な生物にこのまま屈するとはマイケルも欠片ほども考えていない。
しかしそれでも、全世界に対して、合衆国がこのような逃亡計画を提案するなど、マイケルには到底受け入れられるものではない。
そんなことをしてしまえば、アメリカ魂は失われ、遠くない未来、合衆国の自由は死ぬだろう。
マイケルはその日から、対案を探すために世界を飛び回り、様々な研究者、企業と面会し、様々な有力者と交渉した。
しかし、期日までに移民計画以上に世界を納得させられる案を作り出すことはできなかった。
この情報を掴んだ大統領候補選の対立候補は移民計画を受け入れ、全面バックアップを軍産界から受けて、瞬く間に支持率を伸ばしたのだった。


リチャード・ホーク、通称りっちゃんはアメリカをこよなく愛する合衆国大統領だ。
彼はラストアメリカンヒーローとなるべく、G弾による地球上のBETAの一斉殲滅、通称バビロン作戦を実現しようと、日夜政務に邁進している。
頭が固くて融通の利かない、懐古趣味の欧州の連中とは真逆のドクトリンを敷いて、彼らに新戦術機開発の負担をかけたり、日本から軍を引き上げて第四計画の弱体化を図ったり、無能な共産主義者共に技術を流してシンパを作ったりと、一日でも早くTHE DAYを到来させるため、全世界にアメリカ合衆国の正義を知らしめるため、手段を問わず突き進むのだ。
りっちゃんは常々考えていたのだ。
無能は悪だと。
無能な愚民どもが彼の愛するアメリカに寄生し、腐敗させ、何時の日にか、彼の憧れたアメリカは死んでしまうと。
だから、彼にとって、降って湧いた第五計画は天啓にも等しいものだった。
「自由は死すとも、アメリカ死せず。」
彼のモットーだ。
合法的に優れた国民を選別でき、さらには、優秀であるからこそ、アメリカの害になる者を合法的に遥か彼方の星の海に追放できる。
人類の存亡を盾にした、一度きりのプラチナチケット。
地上からあの下等生物共を一掃した後、選ばれた合衆国市民のもとアメリカは新生を果たし、世界を管理する。
彼の理想のアメリカが誕生するまで、もはや秒読みの段階に入っていた。


一方その頃。

西南は火星の極冠遺跡にいた。別にここを目指したわけでもないのに、何だかんだあって着いたのだった。
ロードローラーごろごろ大作戦という、どう見ても頭の悪い某Z帝国のような作戦を実行したら、自力で止まれなくなって行き着いた先が偶々ここだっただけだ。
それはともかく、これは地球へ戻るチャンスだ。
凄く寒いうえに空気は最悪、食料はポイントで買えなくもないが、酸素が薄すぎて電磁調理キッチンと宇宙空間用発電機まで購入しないと料理も出来ない。
さらに24時間いつBETAがやってくるかわからない、という生活に疲れてきた西南は、直ぐに地球へ向かう決心をした。
まぁ、そんな重大な決断を勢い任せでするからいつも酷い目に遭うんだけどね。











赤の大地から白の大地へ。ポイントで購入したc.c.を使ってジャンプ。

「地球よ、私は帰ってきた!」

マテ。白い大地? ナニソレ?

文字通りだった。足元には間違いなく、雪と氷の大地が広がっている。
せっかく、極寒の火星から暖かい地球に帰ってきたと思ったのに、極寒のままだ。

「地球よ、私は帰ってきた?」

BETAを斃しまくったおかげで、ランクアップできた携帯デバイス(Ver2.13)を取り出して急いで確認する。
大気組成、天体位置、地磁気の測定結果によれば、ここは南極大陸の分厚い氷の上、大気組成から標高は少なくとも3000m級、時間は西暦1998年10月中~下旬、という確率が極めて高いらしい。

「地球よ、私は帰ってきた!!!」

どうやら方向音痴のスキルは今日も十分に仕事をしているらしい。

「さてはて、これからどうしたものか。」

正直、火星の環境が嫌気がさしてきて地球に帰還という選択死を選んだのに、BETAがいないことを除けばほとんど環境が変わっていない、ひょっとしたら、ポイント源を失った分だけマイナスじゃないだろうか。
地球にさえ行ければ、適当に柊町で白銀くんを待ち伏せて引き込んでしまえば流れで何とかなる、とか今考えるとノープランにもほどがある。
まだ原作まで二年はある上に、今じゃまだ横浜基地も建設途中の筈、いっそこのまま二年ぐらい冬眠してようかな?

携帯デバイスを弄りながら、丁度いいスキルがないか探し出す西南。

「お、テトリス見っけ。」

どうやら、今度のレベルアップで付いたらしい。


(ピコピコピコピコ…)


(一時間経過)


(二時間経過)


(四時間経過)


(一〇時間経過)


(一五時間経過)


(二〇時間経過)


(二四時間経過)


「チートで反射神経良くなりすぎてて、終わんない。」


貴重な一日が孔明の罠に嵌って何時の間にか終わってしまった。オルタの白銀くんが聞いたらブチ切れそうだ。
ちょっと反省して、真剣に有用なスキルを探す。火星で得た25万ポイントをどうするのか。
全部使えば、超レアスキルを4つとか、第三世代戦術機を1000機近く買えるという、途方もないポイントだ。
この判断で、この地球の歴史が大きく動く。流石の西南と言えども全部福引に注ぎ込むのは躊躇われる程だ。
たぐいまれなる身体能力を生かして大きなカマクラと雪だるまを建設しながら、西南は一大決心をした。

「その前に、自機を考えよっと。」

この男、良い案が浮かばないから問題を先送りしたのである。
そして、西南は運命の機体に出会う。全く、イタズラにも程があるぜ、運命。

「君に決めた!」

西南はなんと一目惚れの即決即断、自分の膝下ぐらいしかない、妙にまるっこいロボを12機購入。
12機セットで占めて11万9800ポイント。超お買い得である。

ついでに技術を残りポイントで購入。

01:大型核融合発電施設建設技術
02:耕作不適地緑化技術
03:食用農作物生産技術
04:大深度地下施設建設技術

を計12万5千ポイントをかけて取得。

デバイスに届いた技術データの中身をを碌に確認もせず、西南はそのままポチッとロボ達に転送。

残りのポイントの9割で資材、金属・エネルギー資源を購入して、後は3枚程度の指示書を5分で書いて、西南は携帯デバイスに付いていたぷよぷよを始めた。ブレインダムド!




ここで、西南が自機として購入したロボの紹介をするとしよう。
こいつらは、自機と称しつつも、体長40cm、体重30kg。西南の身体スペックなら12機全部一人で持ち運べるのだ。自機?

そんな、たった一機で陽炎一個連隊分もポイントを消費する、この“まるっこい奴ら”はそれ程凄い戦闘力を有するのか。
否だ。こいつら12機合わせても、支援火器を装備した歩兵小隊がいれば十分制圧できる。ロボット単体としては凄く弱っちいのだ。

この“まるっこい奴ら”は自立AI制御なのだが、そもそもそのAIは全然戦闘用じゃない、それどころか、戦いはどちらかと言えば苦手だ。
なぜなら、AIのベースとなっているのは科学者の脳データだからだ。そもそも戦うことなんて全く想定していない、全くの民生品なのだ。

ならば、こんなやつらは何の役に立つのか。
そもそも、この“まるっこい奴ら”は宇宙開発用の自立作業ロボなのだ。
それに加え体内に自己複製用の設備を持つ彼らは、資源とエネルギーさえあれば、自分で増えることができる。

元ネタが解ったって?

そういう君はこの先を読む気は失せてしまったことだろう。不幸なことに、君は既に結末を知っているのだから。

“まるっこい奴ら”は西南が買った資源に取りつくと、自己複製を始めたのだった。
一週間もすると、“まるっこい奴ら”は既に50体を超えて増えていた。


一方その頃。
西南は17連鎖の壁がまだ越えられずにいた。
目の疲れを感じて、ふと見渡すと、周りに一杯丸っこいのがいるのに気付いた。
さすがに極地とはいえ、増えると騒ぎになって面倒だと気付いた西南は、流派東方不敗が絶技、超級覇王日輪弾を放って南極の分厚い氷床をブチ抜き、久しぶりの大地に降り立った。

地面に降りたった後で、南極の氷をぶち抜いた先が海の可能性もあったことに気が付いてちょっとヒヤリとした。水没だけはカンベンな。

西南が一仕事終えた爽快感とともに空を見上げてみると、“まるっこい奴ら”が下りられなくて困っていた。
実は仕事はまだ全然終わっていなかった。ご利用は計画的にという宣伝が脳裏に浮かんだ。

結局、西南のチートな身体能力と技を駆使して、氷河を蒸発させ、凍土をスコップで掘り、人力によって資材と“まるっこい奴ら”は南極の大地に降りたった。一週間以上の時が過ぎていた。


一方その頃。
“まるっこい奴ら”は300体近くまで増えていた。

西南はそろそろ幻の18連鎖への挑戦に戻りたかったが、床暖房と炬燵を一日でも早く得るためにもうちょっと頑張ることにした。
具体的には、地下を掘り進めて、基地となる空間を作るのだ。

ただし、大深度地下施設建設技術の資料を読み、携帯デバイスにバンドルされていた行列処理ソフトを使って手打ちで計算しながら、ハンマーとセンサーを担いでだが。

姉歯建築という単語が頭を過ぎった。

一月後、地下の拡張が一区切りついた。600時間働けました。
どんなブラック企業だよ。


一方その頃。
“まるっこい奴ら”は既に10万近くになり、基地の発電所の建設と、西南が切り出した南極の岩石からの資源の抽出を始めていた。

ライフラインが整い、久しぶりに温かいお風呂とふとんを手に入れた西南は、とうとう18連鎖の偉業を達成した。たとえどれだけ強くなったとしても、環境というものが与える影響は大きいことを実感したのだった。

西南はちょっと暇になった。もし、順当に元の世界で暮らしていたら冨樫の連載も再開しているだろうと考えるとこのままゲームするのもどうかと思った。

翌日、西南は思いつきで修業を始めた。
基地拡張のために“まるっこい奴ら”生産している鋼材の中から鉄筋の束を失敬し、地面に打ち込んだ。
西南は気を鎮めて竹刀を抜刀し構え、気勢を上げて踏み込み、袈裟、逆袈裟と鋼材に打ち込み、残心をとりながら駆け抜ける。
納刀し、再び心を鎮め、抜刀と、延々と繰り返すのだった。

鋼材が全て折れるころには日付が変わっていた。
少し時間かかり過ぎだって? これは剣道の修業なので、スキルは使わず身体能力もかなり加減しているからなんだ。
え、修業方法がパクリじゃないか? 記念だよ記念! 連載再開とアニメ放映の!

まぁチートなスペックのおかげで、一月後には日付が変わる前に全ての鉄筋を折ることができるようになった。
ちなみに折れた鉄筋は西南が日課を終えるとすぐに、“まるっこい奴ら”が再資源化のために回収していきました。


一方その頃。
“まるっこい奴ら”は500万程に増え、核融合炉を起点に氷河から重水や工業用水を精製するプラント、金属や化学物質の精製所等を建設し、更に資源採掘と工場建設のために地下空間を縦横無尽に工事していた。

もちろん西南が最初期に工事した姉歯物件も再工事済みだ。

西南は資源が増えたので、修業で使う鉄筋をタングステン鋼に変えた。また打ち終わる頃には日付が変わってしまう日々が戻ってきたが、日々強くなる実感があって楽しいので、あまり気にならなかった。
そして2か月の歳月が流れた。


一方その頃。
“まるっこい奴ら”の総数は六千万を超え、基地の総床面積は東京より遥かに広くなっていた。
核融合発電所は既に二十三機まで増え、建設資材、車両、重機、兵器工場から、有り余る電力のものを言わせて地下に造成された試験農場や物理実験施設など、果たしてこれを基地と呼んでいいものかというレベルに達していた。

その日、西南が出した指示書の大部分が完了したことを知らせるために、修業場へ“まるっこい奴”が一体やってきていた。
西南はそろそろ外に干渉しないとうっかり地球が滅亡してしまうということを、昨夜久しぶりに思い出していたので、この報告は渡りに船だ。
さっそく、第一次上陸・対人類接触作戦を立案し、“まるっこい奴ら”の輸送艦と南極基地地下秘密港の建造、地上拠点建設用の資材の準備などの指示書を書き、上陸地点と接触勢力の選定を始めた。



五ヶ月後、一九九九年八月五日。
第一次上陸・対人類接触作戦〝オペレーション・イチヤジョウ〟開始。

この一夜城作戦というのは、まぁ、ぶっちゃけて言えば、夜闇に乗じて人類の居住不可地に上陸、“まるっこい奴ら”の物量に物を言わせて、一夜にして仮設基地を建築、混乱している人類勢力が動き出す前に第二陣、第三陣と次々上陸させ、基地を拡張し完全に一体を占拠、既成事実を作ってしまうというかなり乱暴な作戦だ。
目標上陸地点は北米大陸カナダ、ハドソン湾。最終目標地点、サスカッチェワン州アサバスカ。
進路上は全て高レベルに放射能で汚染されており、常駐する人員は零。さらに基地建設予定地アサバスカは並の装備では侵入さえ不可能だ。
しかしながら、“まるっこい奴ら”はもともと宇宙開発用、更に言えば、水星軌道上や冥王星以降の外宇宙進出も視野に入れた機体で、耐熱、耐圧、耐放射線処理など環境適応性は抜群なのだ。
一見、完全に沈黙している目標相手ならともかく、万を超える未知の相手に対応できる部隊に耐環境処置をして送り込むのは、アメリカでさえ用意ではないはず。
調査に来るまで最低で二週間は稼げるはずで、その間に基地を建設し、欧州戦線介入の発起点とするのだ。























作戦は完璧に見えた。
だが、西南にもアメリカにも不幸だったことは、この日、一九九九年八月五日、人類史上第二位の規模の戦力を投入した、一大作戦が極東で行われていたことだった。
夜が更けるとともに、“まるっこい奴ら”は行動を開始する。
この日の夜明けが人類の夜明けとなるのか否か。
人類の歴史を左右する長い一日が始まろうとしていた。




[28508] 0.スキル表
Name: 阿呆使い◆d6215903 ID:ee2e5532
Date: 2011/08/06 17:39
メジャーどころからマイナーな物まで、筆者のノリで選んでます。
実際には8つぐらいしか考えていなかった物を、勢いで50個まで水増ししたので、本編では一度も出てこない死にスキルが出てしまうでしょうが、スルーしていただけると幸いです。

全部知っている人がいたら良いお友達になれそうですね。



東中西南(ヒガシナカ セイナ。ヒガシ ナカニシ ミナミではない。)

フツーの剣道青年。ひょんなことから異世界へ命を懸けて旅立つことに。
剣道は昔、仲の良かった友達が警察の剣道会に通い始めた時に、付き合いで通い始めたもの。運動不足の解消に何となく惰性で続けているだけのため、段位こそあるものの大して強いわけではない。
特技は運が強い。今まで半荘単位で30回も麻雀を打ったことが無いのに、既に3回も役満をアガったことがある。全自動卓で地和なんて初めて見た。宝くじの収支が50万プラスであるなどの伝説をもつ。通称「運が実力。」
座右の銘は、「見ない勇気、言わない勇気、聞かない勇気、やらない勇気。」
心の声は大抵が毒舌か、変なテンションで暴走している。
そのため、普段は周囲に波風を立てないように寡黙に徹しているが、周りに人がいなくなるとついついポロッ心の声が漏れてしまい、さらに偶然にもそれを聞かれてしまうドジッ子なので、意外とトラブルが多い。
親友のS氏が評するに、「要領が良いのに残念。」「喋らなければ格好良い。」「一見さんお断り。」
本人はその評価の意味はよくわかっていない。

アズマとかナカニシとかミナミ君と渾名をつけられ、昔の恩師や古い友人にまでそっちが本名だと勘違いされているのが悩み。


保持スキル数
超レア:4
レア:5
上:11
並:8
下:20
マイナス:2



分類基準としては第一に、BETA大戦世界で役に立つか。どれだけ希少な技能でもこの世界で生きていくのに役に立たないもの、使用条件がこの世界では満たし辛いものはレア度は下がる。

第二に、結果の希少性。その能力自体の保持者がどれだけ希少であっても、その能力のもたらす結果が、他世界の能力でも再現可能であれば、その分レア度は下がる。

第三に、相対性。どれだけ強力で希少な能力でも、上位互換能力が存在したり、近い効果が出る劣化能力が量産可能であれば、レア度は下がる。

後は筆者の贔屓。やっぱり印象って大切だね。



ちなみに、東中西南にとって、運命を決したといえるのは、意外にも4番のスキルだったりする。


1.レア
SEED
機動戦士ガンダムSEEDより。種割れ。もちろん原作通りナチュラルでもこのスキルは発動可能。あらゆるパラメータに補正がかかる。戦闘向けスキル。任意発動可能。後期みたいに普通に会話も可能。

2.下
衛宮士郎のスキルA(穂群原のブラウニー)
Fateシリーズより。Aは主に炊事洗濯掃除に修理のスキル。ちなみにB(魔術師)、C(英霊)と違い、魔術及び戦闘スキルはもちろん、目が異様に良くなったり弓が百発百中になったりもしない。竹刀程度の武装では藤ねぇにもガチで負ける程度の補正。でもワカメには勝つる。

3.マイナス
職業(スライム)
ドラクエシリーズより。一番有名なアイツ。どうのつるぎがあれば遊び人でも簡単に斃せる。極めたからといって、しゃくねつやかがやくいきが使えるようになるわけでもない。メリット? 無いよ。全体的にパラメータにマイナス補正がかかる。

4.レア
小泉ジュンイチローの能力
ムダヅモ無き改革より。麻雀漫画で筆者が一番好きだった作品。各国の元首らがJANSHIとなりZENJIDO-MAJAN-TAKUとPAIを使って熾烈な戦いをくりひろげる作品。野球といえばアストロ球団とONE OUTS、サッカーといえば少林サッカー、テニスといえば王子様、料理といえば味っ子と中華一番!という私の邪道な好みにどストライク。

5.上
捨虫の魔法
東方Projectより。魔力が満ちている限り不老。リンディ統括官御用達。

6.上
切り払い
SRWシリーズより。飛んでくる核ミサイルを爆発させずに撃墜できるほどの技術。今考えるとアムロって一年戦争のころから既に人間じゃねーよ。

7.下
肉体言語(田中家流)
大魔法峠より。聖魔法王国の王権を力で簒奪した田中一族に伝わる直接戦闘術。
「打撃系など花拳繍腿、関節技こそ王者の技よ。」

8.下
地形適応(水)
SRWシリーズより。Sランクの水中地形適性を得る。ゲームでも無駄スキル。強制常時発動扱い。

9.下
動物に変身する魔法
魔法少女リリカルなのはシリーズより。淫獣。ペットのふりをして堂々とょぅι゛ょのお風呂が覗ける。ロリコンの夢と希望がつまっている。

10.上
捨食の魔法
東方Projectより。魔力で消費カロリー、必要栄養素の代替ができる。ダイエットに最適。

11.並
盾スキル
ドラクエシリーズより。ドラクエはHPの伸びに対して敵の攻撃が苛烈だから、レベル上げをサボる私は防御が生命線なのだ。盾の装備が必要。

12.上
武器職人
人間シリーズより。武器を愛し武器に愛される。一般的な武器でダメージを負わせることができない。強制常時発動扱い。

13.下
公道最速理論
頭文字Dより。あくまで公道用であり、軍用車・軍用道路では発動しない。個人的にはアンフィニよりTypeRのほうが好き。

14.並
風除けの加護
Fateシリーズより。中東に伝わる暴風避けの呪い。台風の多い日本人としてはありがたい。強制常時発動扱い。

15.下
太陽の手
焼きたて!!ジャぱんより。強制常時発動扱い。もちろん実在が云々なんてケチなことは言わず漫画のまんまのスペック。イースト発酵が必要なパンを作成するのに有利。

16.下
超能力(空力使い)
とある科学の超電磁砲より。レベル0相当。さりげなくスカートを翻らせる程度の風力。

17.下
南斗爆殺拳
北斗の拳より。爆発物を投げつけるという斬新な拳法。きっと、投擲技法に南斗の秘技が使われているんだよ、きっと。

18.下
言語能力(ポロロッカ語)
さよなら絶望先生より。ポロロッカ語を作成し話すことができる。大抵の人は話している最中に心が折れる。
これにより記載された内容は記した本人にしか解読できない暗号となるため機密内容のメモに便利。とかだったらいいな。

19.下
陰陽師(武闘派)
化物語シリーズより。怪異を主に殴る蹴る等の方法により調伏するスキル。陰陽師?

20.上
自爆
新機動戦記ガンダムWより。パイロットが死なずに、機体も修復可能程度の損害で上手く自爆するための超絶スキル。種シリーズがああなった原点はこの辺にあると私は思う。

21.並
仕切り直し
Fateシリーズより。戦闘から離脱する能力。三十六計逃げるにしかず。

22.下
地形適応(宇)
SRWシリーズより。Sランクの宇宙地形適性を得る。スーパー系には必須。でもBETA大戦で発揮できるのは機体は軌道爆撃艦隊と再突入殻ぐらい。強制常時発動扱い。

23.並
錬金術士(ガスト)
アトリエシリーズより。様々な道具を調合するスキル。時間と材料さえ確保できれば、飛行、空間跳躍、時間停止、時間移動、元素変換、人工生命創造など大凡のことは可能。
他にも畑から道具が生えてきたりする驚異の技術。ただしソ連兵は採れない。

24.上
戴天流剣法
鬼哭街より。紫電掌。気功術によりEMPを打ち込むことができ、電子機械化された敵に対しては無類の強さを誇る。
特にOBL化されてない第三世代以前の戦術機では末端部に一撃もらうだけでも十分行動不能になりえる。ただし常人では内臓組織への反動が強く、使い過ぎで普通に死ねる。
筆者は対サイバー武術という渋い概念で一気にウロブチさんが好きになった。

25.並
耐性(ゾルディック)
HUNTER×HUNTERより。ゾルディック家キルア君のような毒物や拷問に対する耐性。NB耐性が含まれ無いので低ランク。内服毒と打撃・電撃・熱・寒への中程度の耐性。

26.レア
見切り
聖闘士星矢より。聖闘士に一度見せた技は効かない。
音を置き去りにしたネテロ会長でやっとブロンズセイントぐらい。サイヤ人でシルバーセイントぐらい。光速に近い攻撃を放てる奴が最低でも10人は出てくる驚異の作品。
昔は強さ比較厨とか科学検証厨とかが少なく、大らかで良い時代だった。

27.超レア
口写し(リップサービス)
めだかボックスより。 口移しでスキルの移動を行うことが出来るスキル。
このss中ではニュータイプのような肉体一体型先天技能スキルさえ授受できるが、口写し(リップサービス)だけは他人に与えることはできない。
これでアンリミだった場合でもすぐにタケルちゃんをスーパータケルちゃんにできるぜ! え、マジで男とキスすんの? 需要あるの?

28.上
職業(KISHI)
ニコニコ動画より。SHOGIを生業とするプロフェッショナルのこと。RIKISHIと並んでNIPPONで最も尊敬されている職業。
MEIJINクラスのKISHIは、本気で死合をすると、小さな町ではものの数秒で廃墟と化してしまうほどのKIRYOKUを有する。

29.下
ヤリスキル
ドラクエシリーズより。他のスキルと併用すれば、日本の誇る驚異のウェポンTAKEYARIでラプターを撃墜できる日も遠くはない。槍の装備が必要。

30.下
送迎最速理論
マブラヴより。60mもあるリムジンで公道を走るという驚異の運転技術が前提の理論。21世紀初頭に一切の超科学やオカルトを用いず、純粋な個人の車両運転技術だけで空間歪曲を成し遂げた初の人類、鷹嘴さんの運転技術も勿論セットでついてきます。

31.上
コーディネイター
機動戦士ガンダムSEEDより。遺伝子調整の効果により、あらゆるパラメータに補正がかかる。強制常時発動扱い。補正値の量はイザークやディアッカあたりを思い浮かべてほしい。

32.上
透化
Fateシリーズより。明鏡止水。精神面への干渉を無効化する精神防御。物理的に透明になるわけではない。

33.並
素敵走り
ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日より。十傑集の皆さんの走法。習得すれば車より遥かに速く移動しながらでも煙管を喫えるという驚異の走法。
筆者はこの作品当時のことを思い出すと、ヱヴァ新劇場版や型月の新作の製作の遅れを叩いてる人達の発言を聞いても、なんとなく優しい気持ちになれる。

34.超レア
異能生存体
ボトムズシリーズより。因果律干渉系不死能力。別名、大人の事情。最初はそんな設定じゃなかった気がするのは気のせい。強制常時発動扱い。
本来は星一つ滅んでも本人は生き残るほど強力な能力だが、本ss中ではタケルちゃんと鑑純夏がこの世界の因果律を歪めているため、この2人に物理的若しくは精神的に近づけば近づくほど効果がなくなる。
話は変わるが、筆者はロボ物のガレキや可動物のガレキが増えたのはボトムズの公式プラモが異様に少なかったおかげだと思っている。間違いだったらごめん。

35.上
指揮官
SRWシリーズより。部隊長、艦長としての必須能力。指揮する部下、部隊、艦などがなければ効果は発揮されない。
極めればリーンホースで使徒が斃せる。反面、どれだけ精進してもモブキャラが戦死したり左舷の弾幕が薄かったり第三艦橋が大破するのは止められない。

36.下
手から菓子を出す能力
ダ・カーポシリーズより。自分のカロリーでつくりだすため、自分で食べても栄養にはならない。
初めてこの能力を見たとき、アンパンマンのことが思い浮かんだのは私だけだろうか?

37.レア
(火星編の超ネタバレ。50番の下に記す。)

38.下
超能力(定温保存)
とある科学の超電磁砲より。花飾りの人のアレ。レンジで温めた鮭弁が冷めなくて便利。

39.上

ケロロ軍曹より。隊長の証で、身につけるだけで誰にでも隊長の資格と威厳が備わる。張ったり剥がしたりで任意に効果をオンオフできる上に、特別な条件なしに他人に貸し出すことができる特殊スキル扱い。

40.並
撃ち落とし
SRWシリーズより。近接武装がなくても実体弾を迎撃できる。まぁ本ssではあまり出番のあるスキルではない。

41.下
湖の精霊の加護
Fateシリーズより。セイバーのアレ。任意発動扱い。水の上を走れる。
もしもニンジャのクラスのサーヴァントがあったら彼女にはきっと適性があったハズ。

42.下
村田源二郎のスキル
ミスター味っ子より。言わずと知れた味皇様。もちろんリアクションスキルもセットで付いてきます。

43.下
ジャコビニ流星打法
アストロ球団より。バットもボールもグローブも使い捨ての地球に優しくない野球漫画。彼らを斃せる野球選手はICHIROぐらい。野球の試合で人が死んだり再起不能になったりする上に、実在のプロ球団やプロ選手の実名が悪役で登場するという、非常に大らかな作品だった。
近年たしけがこの作品を現代風にリメイクしたテニスの王子様を発表し、一大ムーヴメントを巻き起こした。なんちゃって。

44.下
セクシーコマンドー
セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさんより。ズボンのチャックを開けるアレ。あれだけ難度の高い動きの技の最中にさえ、攻撃を受ける隙をほとんど見せないセクシーメイト達の体術の技量の方がよっぽど凄い。お前ら普通に闘った方が絶対強いだろ。

45.並
ジョースター家伝統の戦いの発想法
ジョジョの奇妙な冒険より。「逃げるんだよォォ---ッ」
筆者が能力バトル物で最もカッコイイと思うキャラの一人。

46.レア
流派東方不敗
機動武闘伝Gガンダムより。極めれば量産MSと布一枚で渡り合えるトンデモ武術。修めれば地球人類としては最強クラスの戦闘力を得られる。どっかのアニメみたいに周囲の物理法則を精神の力で書き換えながら戦っていとしか思えない。

47.マイナス
方向音痴
さまざまな作品より。方向音痴の天賦の才。自分が生まれ育った地で迷子のなったり、何時の間にか国境や海を越えて迷子になったり、目的地に着くのに地球を10週ぐらいすることになったり、逆に全く意図せずに目的地に着いてしまったりする能力。
ちなみに筆者は地下とかビルとかの中で迷子になるタイプ。あのビルには二度と入らねぇ。

48.超レア
歌の力
マクロスシリーズより。歌の内容により様々な効果が得られる。
例えば、戦闘時に愛國戰隊大日本の主題歌を歌うと、共産主義、社会主義者に対して大きなアドバンテージが得られ、効果範囲内で、敵がソ連赤軍、味方が日本人であれば効果は最大で、命中回避クリティカル率等に30%近い補正がかかる。

49.超レア
超進化人類
勇者王ガオガイガーより。強制常時発動扱い。手をのせて気合を入れるだけでコンピュータにアクセスしたり普通に宇宙空間で活動したりと、人類と称しつつも完全に人外。
強化人間? スーパーコーディネイター? なにそれ、美味しいの?

50.下
スキルを数えるスキル
めだかボックスより。自身の持つスキルを数えるスキル。丁度これで50個目。

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37.レア
A級ジャンパー
機動戦艦ナデシコより。強制常時発動扱い。生体ボソンジャンプが可能。
ただし本ssでは火星はBETAの支配下にあり、さらにネタバレするとボソンジャンプ演算ユニットのある極冠遺跡至近にまでハイヴのスタブが広がっている。ボソンジャンプの発動には電磁波の伝播が深く関わっているため、電波通信に対し強力な妨害効果のあるハイヴ構造体が至近にある現在の時間軸では、例えA級ジャンパーであっても極冠遺跡周辺からしか安定した長距離跳躍はできなくなっている。
という設定。変だったらゴメソ。


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