ライフ「戦争の美化」独り歩き 横浜市の育鵬社教科書採択 一方的批判続く+(2/3ページ)(2011.8.7 21:52

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「戦争の美化」独り歩き 横浜市の育鵬社教科書採択 一方的批判続く

2011.8.7 21:52 (2/3ページ)
育鵬社の中学校歴史・公民教科書

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育鵬社の中学校歴史・公民教科書

 両社の教科書を「戦争の美化」「憲法軽視」と指弾する文書が配られ、教科書が一般にはあまり読まれない中、これらが独り歩き。7月の県の審議会では、保護者代表から「じっくり読み比べていないが、教科書によって全然違うと研究している方が言っている」との不安も聞かれた。

 4日の採択を取材した韓国や香港のメディアは自由社の可否を注視した一方、育鵬社をあまり知らない様子だ。記者の一人は「(育鵬社教科書は)読んでいないが、自由社と似ていると聞いた」と戸惑っていた。

 不採択運動の批判の趣旨は、例えば「戦争の美化」は「日本の侵略や植民地支配の加害を直視しない」。「全体がアジアの独立を鼓舞するものという文脈」という指摘もある。

 育鵬社教科書は、戦争初期の勝利がアジアに独立への希望を与えたと記述し、各国の自主独立をうたった大東亜共同宣言を紹介する一方で、大東亜共栄圏を「表向きの目的」と明記。進攻した地域で多くの犠牲者を出したことなども記載し、事実を踏まえ多面的に書いている。「美化」は主観的な見方といえそうだ。

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