2011年6月24日10時10分
関門海峡で2009年10月、海上自衛隊の護衛艦「くらま」(5200トン)と韓国のコンテナ船カリナスター(7401トン)が衝突した事故で、運輸安全委員会は24日、カリナスター側が海上保安庁の管制官による不適切な情報提供に従って前方の貨物船を追い越した結果、衝突したなどとする調査報告書を公表した。
護衛艦側も周りの船の動向を把握していないなど、複数の要因が重なって事故に至ったとみられる。
管制官から船舶への情報提供に強制力はなく、追い越し方法などは船長の判断に委ねられているが、カリナスターの船長は情報提供を「強制力を持った指示」と勘違いし、対向してきた護衛艦に接近していったという。