事件管制が不適切な追い越しを助言 関門海峡の護衛艦衝突事故 運輸安全委が報告書+(2/2ページ)(2011.6.24 10:04

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管制が不適切な追い越しを助言 関門海峡の護衛艦衝突事故 運輸安全委が報告書

2011.6.24 10:04 (2/2ページ)

 カリナ・スターは対向船がいる左側からの追い越しに疑念を持ったが、管制官の2度目の無線交信が命令形だったため、通常の情報提供ではなく「命令」と判断、急激に左旋回した。

 一方、くらまは航行計画より速い17ノット(31・5キロ)で航行しており、管制や周辺船と位置情報を共有する通信機器も有効に使用していなかった。このため、航路上に飛び出てきたカリナ・スターを回避できず、正面からカリナ・スターの右舷前方に衝突した-と結論づけた。

 運輸安全委は再発防止措置として、海保と防衛省に対し、管制業務や海峡通航に関するマニュアルの改訂などを求めた。

     ◇

 護衛艦くらまの衝突事故 平成21年10月27日午後7時55分ごろ、関門海峡で前方にいた貨物船を追い越そうとした韓国籍のコンテナ船「カリナ・スター」(7401トン)が、観艦式を終え帰港途中だった海上自衛隊の護衛艦「くらま」(5200トン)と衝突。くらまの艦上で火災が発生、自衛官6人が負傷した。第7管区海上保安本部が業務上過失往来危険容疑で捜査を続けている。

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