２日の中日戦、ヤクルトは先発の石川と抑えの林昌勇が完封リレー。１―０でしぶとく勝った小川監督が、通算１７６試合目で１００勝を達成した。これは、あの野村監督や広岡監督を上回る球団最速の大台到達。小川監督は「オレは全然関係ない。石川が勝って本当に良かった」と照れたものの、その石川は「選手のことを考えてくれる。小川監督を胴上げしたいという気持ちをみんなが持っている」と話した。この一体感と明るさが、ヤクルト躍進の原動力となっている。
　対照的なのは、ヤクルトに敗れた中日の落合監督だ。チームは借金５で４位に転落。「見ての通り。最低でも５試合かかるな。ドックから出してくるのに」と船に例えては話したが、こんな人を食ったコメントや神通力も、今季は全く通用していない。
　念願の野球殿堂入りを果たし、先月の球宴で表彰された落合監督は、就任して昨年までの７年間で４度の日本シリーズ出場、７年連続Ａクラス入りと「名将」の地位を築いてはいる。しかし、この日のような本来なら中日ペースのはずの接戦で負ける。特にヤクルトには全く勝てない。今季のヤクルトとの対戦成績は１勝８敗１分け。首位ヤクルトを独走させている“戦犯”は落合中日なのだ。
　小川監督は落合監督を“カモ”に首位を突っ走る。もう８月だというのに、ヤクルトにまだ１回しか勝っていない赤っ恥の落合監督。「名将」の看板を下ろし、小川監督に引き渡した方がよっぽどいい。

▽ナゴヤドーム＝２万７２４８人（ヤクルト８勝１敗１分）
ヤクルト００１　０００　０００―１
中日０００　０００　０００―０
勝：石川６勝５敗　Ｓ：林昌勇３勝２１Ｓ　敗：ネルソン６勝８敗