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癒やされたいっ

【1人バーベキュー】火がつく童心 やっぱり仲間と

2010年8月23日

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写真テンガロンハットをかぶり、ノリノリで野菜に油を塗る記者(手前)。下城さん(奥)は心配そう=兵庫県宝塚市、滝沢美穂子撮影

 山や海でバーベキュー(BBQ)したいなあ。でも、映画、買い物、食事と、最近何をするにも1人が楽になってきた記者(32)。よし、1人焼き肉があるなら、1人BBQだっていいんじゃない? 実行に向けて腕を磨こうと、達人の門をたたいた。

 民間団体・日本バーベキュー協会(兵庫県宝塚市)の下城民夫代表(49)。紺のポロシャツ姿の記者を見るなり、「あなた、服装が地味。BBQは楽しむもんだから、もっと明るい色、着なきゃ」。ひぇー。そして「せめてこれを」と渡されたのがテンガロンハット! 「1人BBQをしたいのですが」と切り出すと、「BBQは人と交流するための文化。1人では成立しない」と全否定。それでも「BBQ奉行を目指し、コツを学んだら」と優しい言葉を頂いた。

 まずは炭おこし。煙と格闘しながらうちわをあおぎ続けるのかと思いきや、便利なブリキ製の筒「チムニースターター」を使用。煙突効果で放置しておけば20分後には真っ赤な炭に変身だ。次は焼き。網を3等分し、両端の下に炭を敷き詰め、真ん中にはアルミホイル。これで両端は強火、真ん中は中火になる。火加減の見極め方は米国流。「網の上20センチに手をかざし、熱さで我慢できなくなるまで“ミシシッピ”をつけて数を数えて」と下城さん。1〜2回なら強火、4〜5回言えれば中火だとか。「ワンミシシッピ、ツーミシシッピ……」。これが結構、童心に帰って楽しい。

 意外な必需品は水鉄砲だ。炎めがけて、ズキュン。ズキュン。単なる遊びではない。火の勢いを抑え、遠赤外線でじわじわ焼くためなのだ。

 さあ、出来上がり。肉はふっくら、野菜は素材の味が生きて繊細。やっぱりBBQって奥が深いわ。この楽しさを、誰かと共有しないのはもったいないかも。「彼のハートに火を付けたら」と同僚は冷やかすけど、それはさておき、涼しくなったら職場のみんなとワイワイ楽しもう。ファイヤー!(山内深紗子)

■3000円

講習代のみ。通常は「BBQ初級検定」のペーパー試験とセットで5千円。

■メモ

日本バーベキュー協会は、BBQのマナーや焼き方の啓発に取り組み、BBQ初級検定などを実施している。問い合わせ=0798・20・6213、HP(http://www.jbbqa.org)

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