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若手研究員のワークスタイル

伊藤祐志

伊藤祐志(いとう・ゆうし)

金融ソリューション本部
市場リスク第2グループ

2006年10月1日入社
大学院(数学専攻)修了

執筆コラム:MRI Eco. Weekly

現在の主な仕事内容
金融機関において、株式などの価格の変化により損失が発生するリスク量を高速なマシン環境を用いてシミュレーションを行う業務を行っています。専門用語で言うと、市場リスク※1管理分野のクオンツ業務※2ということになります。
リーマンショック等により、金融機関のリスク管理が不十分であったことが明らかになりました。現状のリスク管理モデルの限界に対して、原因の追究、対策案の検討が最近の業務となっています。これを遂行するには、数多くのシミュレーションを行わなければいけません。現在は、とくに計算の高速化に注力しています。それは、リスク管理分野では大量のデータ※3を用いて、大量の計算※4を行わないといけないためです。
われわれのグループでは、システムのグランドデザイン(システム間の整合性や効率性などを考えた全体設計)から開発・保守までの一貫したサービスもお客様に提供しています。これらの業務とは、数値結果を保証するための検証作業などで連携を行っています。
業務を遂行する上で、高度なIT/数学力・広範囲な金融知識・数字に対する感覚などが必要になりますが、それ以上にお客様との調整やニーズの確認などのコミュニケーションが大切です。

※1:市場リスクとは、保有している金融商品の価格が変動することにより損失をこうむるリスクのこと。金融機関におけるリスク管理分野には、信用リスク、市場リスク、オペレーショナルリスクなどがある。
※2:クオンツ業務とは、高度な数学(金融工学)とITを用いて金融商品の分析・開発を行う業務のこと。セルサイド、バイサイド、リスク管理に大きく分けられる。
※3:リスク管理分野では、金融機関の金融商品全体を計測する必要があります。
※4:リスク管理分野では、時価だけでなく時価がどのように動くかを何度もシミュレーションする必要があります。
社内の雰囲気・働きやすさ
グループのメンバーには若い人が多く、規模も拡大しているので非常に活気があります。よりよくしていくための議論が活発で、発言するとき年齢による制約を受けることがほとんどないのはとても特徴的です。だれでも発言できる場が与えてもらえますし、成果を出せる人に対しては組織としても個人としても非常に協力的です。
最もやりがいを感じる点
立場上、全体を見ることが求められる場面が多くあります。しかし、十分な時間は当然与えてもらえません。このとき、効率を上げる、優先順位をつける、実現可能かを判断することがとても大切になります。勉強のための勉強ではなく、実現するために広範囲に知識を吸収することを常に行っていないと、なかなかできません。これを実践できる環境がある、これが最もよい点です。このように得られた知識や経験は大きな財産になると思います。
三菱総研に就職を決めた理由
実際のニーズに直結した先端的なテーマを、深く継続的に追求できると考えたからです。アカデミックな世界は実務とはかけ離れています。また、ローテーションの多い企業ではじっくりと取り組めません。テーマを追求していく上で、三菱総研には人や情報の刺激が多い、ということは非常に大きいです。
学生の皆さんへ
学生の皆さんにはあまりなじみがなくても、よい会社はたくさんあります。これは、サービスや商品について1から作ろうとしたとき、どのような会社が関わっているのかを調べてみるとよく分かります。よい会社の基準は、(1)価格以上のサービス(商品)を提供していること、(2)それが将来にわたって持続できること、になると思います。よいサービスを実現するには、みなさんが想像するよりずっと地道な仕事を繰り返すことが必要になります。そのような仕事を将来にわたって情熱を持って続けられるかは、会社やサービスの長期的な方向性に共感できるかだと思います。三菱総研にそれを感じていただけるのであれば、いつでもチャレンジしに来てください!!
金融ソリューション本部 本部紹介 本部長からのメッセージ
若手研究員のワークスタイル 伊藤祐志

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