地殻変動:内陸3カ所の活断層で地震発生確率高まる

2011年6月9日 21時14分 更新:6月10日 0時43分

 政府の地震調査研究推進本部地震調査委員会は9日、東日本大震災によって地殻変動が起きた影響で、内陸の3カ所の活断層で地震発生確率が高くなった可能性があると発表した。地震で陸地が東方向に引っ張られて活断層に力がかかっているためという。震災を受けて、主要な活断層帯106カ所で、断層面にかかる力の変化を調べて判明した。

 3カ所の活断層は、双葉断層(宮城県亘理町-福島県南相馬市)▽立川断層帯(埼玉県飯能市-東京都府中市)▽糸魚川-静岡構造線断層帯中部(長野県)。同委員会の長期評価によると、30年以内に地震が発生する確率はそれぞれ、ほぼ0%、0.5~2%、14%とされていた。震災の影響で「これより高くなっている可能性があるが、どの程度かは分からない」としている。これ以外の活断層では、確率が上がることを示す結果は得られなかった。

 4月11日に福島県で起きたマグニチュード7の内陸地震は、東日本大震災によって同様の仕組みで誘発された可能性が高いという。【久野華代】

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