2011年6月8日 20時50分 更新:6月8日 23時26分
国土交通省は8日、東日本大震災の被災者や中型車(最大積載量5トン未満のトラックなど)以上の車種を対象に、今月20日から開始する東北地方の高速道路無料化の内容と、入り口でETC(料金自動収受システム)を利用した場合は対象にならないなど、利用上の注意を発表した。無料化の対象に青森、宮城、山形、福島、茨城5県の道路公社が管理する有料道路計9路線111キロも追加し、対象路線は計20路線、総延長1541キロとなった。【三島健二】
被災者(福島第1原発事故被災者を含む)は、自治体が発行する罹災(りさい)証明書や被災証明書など、被災を証明する書類の提示が必要で、コピー不可。免許証など本人確認ができる書面も併せて提示する必要がある。同乗者でも無料の対象になる。
対象路線内にあるインターチェンジを入り口、または出口として使う場合が無料化の対象となる。ETCを利用した場合は対象外で、高速各社は「入り口でETCレーンから入った場合は、被災証明書類を持っていても無料の対象にはならない」と注意を呼びかけている。
「休日上限1000円」の割引制度と無料化社会実験は19日に打ち切られるが、最高5割引きの「休日特別割引」は引き続き各高速会社が継続する。また、20日午前0時より前に高速入り口を通過した車両には、上限1000円が適用される。