秋葉原殺傷事件:発生から3年 現場には花束や折り鶴

2011年6月8日 11時9分 更新:6月8日 15時58分

秋葉原の殺傷事件から3年を迎え、事件現場の交差点で手を合わせる人々=東京都千代田区外神田で2011年6月8日午前10時27分、塩入正夫撮影
秋葉原の殺傷事件から3年を迎え、事件現場の交差点で手を合わせる人々=東京都千代田区外神田で2011年6月8日午前10時27分、塩入正夫撮影

 東京・秋葉原の歩行者天国で17人が無差別に殺傷された事件は、8日で丸3年を迎えた。事件現場となった千代田区外神田の交差点には、花束や折り鶴、ペットボトルの飲み物などが供えられ、早朝から手を合わせる人の姿も見られた。

 通勤途中に現場を訪れた葛飾区のアルバイト従業員、浅岡めぐ美さん(24)は、持参したペットボトルのお茶やゼリーなどを供え、立ったまま手を合わせた。3年前のこの日も秋葉原で仕事をしており、事件発生日は毎年欠かさず、交差点に立ち寄っているという。

 浅岡さんは「大好きな秋葉原の街は、事件前の日常を取り戻しつつあるが、あれだけの事件が起きたことを忘れないようにしたい」と語った。

 千代田区の石川雅己区長と小林泰夫・区議会議長も喪服姿で訪問。石川区長は花束を手向けた後、約10秒間黙とうし「地域の人たちと協力し、今後も街の安全安心の実現に向けた取り組みを進めたい」と決意を述べた。

 事件発生以降、中止されていた歩行者天国は今年1月、2年7カ月ぶりに再開された。事件を起こして殺人罪などに問われた元派遣社員の加藤智大被告(28)については東京地裁が3月に死刑判決を言い渡したが、弁護側が控訴している。【和田浩幸】

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