2011年6月8日 11時0分 更新:6月8日 11時1分
福島第1原発事故で福島県双葉町から埼玉県加須市に避難していた男が児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で警視庁に逮捕された事件を受け、同町が義援金を辞退していた問題で、同町は8日から義援金の受け付けを再開することを決めた。
井戸川克隆町長が7日、福島県猪苗代町の避難所での町民との懇談会で表明した。双葉町秘書広報課によると、全国から「義援金を辞退すべきではない」との意見が寄せられたという。5月25日の事件発生以降、実際に辞退したのは町に直接寄せられた2件だった。
双葉町は原発事故後に役場機能ごと加須市の旧県立騎西高校に避難。町民で自称祈とう師の男が東京都立高校の女子生徒に「生き霊を除霊するので裸の写真を送りなさい」と言って電子メールで写真を送らせたとして逮捕され、井戸川町長は6月1日、おわびとして義援金を辞退すると表明。町民からは疑問の声が相次いでいた。【袴田貴行】