中国黒竜江省方正県にある日本の旧満蒙開拓団員の慰霊碑が、建立からわずか10日余りで県当局によって撤去された模様だ。地元関係者が明らかにした。国内で「侵略者の慰霊碑をなぜ建てるのか」といった厳しい批判にさらされ、ペンキをかけられるなどしていた。
碑は日中友好を目的に方正県政府が中国外務省などの承認を受け、70万元(約840万円)で7月25日に建立。近くには中国残留日本人孤児の養父母の慰霊碑も建てた。地元関係者によると、8月5日夜から6日早朝の間に開拓団員の慰霊碑だけが撤去された。
同県政府は6日午前8時ごろ、中国版ツイッターで「多くの人が疑問を持ち石碑も汚されたため、関連部門は石碑を処理することを決めた」と伝えた。