.欧州男性の半数、ツタンカーメンと同じ遺伝子ルーツ めんどくせー! これは絶対、荒れる。ていうか、この書き方は大炎上確定だ(笑 前にもYoutubeネタとして書いたけど、欧米というか特にアメリカでは、白人至上主義への反発から、「アフリカにも高度な文明があったんじゃい」という黒人至上主義な人が一定数いて、古代エジプトは「偉大なるアフリカ」の象徴の一つとして捉えられている。彼ら的には歴代ファラオは黒人だということになっており、なのでファラオが白人に見える書き方をされていたり、白人に近いという研究が成されたりすると、陰謀だ! とか うそつきめ! とか、すごい勢いで避難が殺到するんですな。 で、日本人は黒でも白でもどーでもいいよと思っているので、こういう配慮のない記事でも平気で載せちゃうんだろうなあ。 ロイターの英語配信でも「Half of European men share King Tut's DNA」(King Tutはツタンカーメン王の海外での一般的な呼び方)となってはいるのですが… その内容を見ると。 The results showed that King Tut belonged to a genetic profile group, known as haplogroup R1b1a2, to which more than 50 percent of all men in Western Europe belong, indicating that they share a common ancestor. あんま遺伝子関係は詳しくないんですが、まず基本知識として、同じ突然変異を持っている=同じ祖先から分岐した とみなす考え方があります。原発事故がなくても、あらゆる生物の細胞は一定確率で変異します。(コピーミスが発生したり、紫外線や酸素で損傷したりする) で、膨大な遺伝子コードの中で、別々の人に同じ箇所が同じ変異を遂げるってことは確率としてまずありえないので、同じ遺伝子の配列ミスを持っている人たちは、過去に同じ祖先から発生したと仮定されます。 そうしてたどっていくと人類がどのように世界中に散らばっていったのかが分かるわけですが、現在では人類の祖先はアフリカから旅立っていったという単一起源説が優位なので、ぶっちゃけ、遡ればどっかで同じ祖先になります。 遡る時間を指定しなきゃ、日本人とでも共通の祖先に辿り着くはずなんだがな。(笑) そこはそれ、書き方と考え方の問題。 で、今回は1万年くらい遡ればヨーロッパ人と古代エジプトのファラオの共通の祖先に辿りつけるよーって話で、その遺伝子の合流地点が中央アジアのコーカサス地方だったと…。 相変わらず日本語記事はなぜか元ソースの情報を削って情報量減らしやがってますが、問題の共通する遺伝子グループは「R1b1a2」だと。 検索してみると… http://en.wikipedia.org/wiki/Haplogroup_R1b_(Y-DNA) ( ´_ゝ`)<・・・・・・ ( ´_ゝ`)<・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「R1b1a2」のグループ分布を見ると、 Wales 92.3% Spain Basques 87.1% Ireland National 85.4% 一番近いのアイルランドとウェールズのケルト人に見えるんだけど(笑) 「ヨーロッパ人の遺伝子グループ」っつーか大陸じゅうに散らばったケルト系の遺伝子ってことだよねコレ。 ていうか、 Haplogroup R1b. Mainly found in Western Europe, Central Africa and South West Asia. 中央アフリカと南西アジアも近いってゆーとるがな。 なんか、「インド・ヨーロッパ語族」とほぼ同一のアバウトかつ広範囲な意味にとか捉えられないんすけど。 気になってるのは、現在の西アジアにこの遺伝子グループに属する人があんまりいないっぽい、ってことかなあ。 この記事では書いていないんだが、ツタンカーメンの生きた第十八王朝ってのは、かなりの割合で西アジア系の血が入ってるはずなんですよね。同盟していた西アジアの国々の王女を、王妃として多数迎え入れてたから。 ツタン様とパピーの遺伝子情報に、本当にコーカサス出身のケルト系(ゲルマン系も同じコーカサス起源と言われるが)が入ってるんだとしたら、一体どこから王妃を迎えたんだ…? てか、それってアメンホテプ3世の血なんだろうか。ティイ王妃の血なんだろうか。 とりあえず、あれですね。 たぶん、この話題は海外掲示板ではめっちゃ荒れると予想。大元のソースも当たってみたいけど、遺伝子学の用語が分かりまs(おい **** つづき。調査してみたら意外な事実がっ! http://55096962.at.webry.info/201108/article_7.html |
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