政治【松本浩史の政界走り書き】「首相は政治家ではない」 市民運動家が国政を仕切る愚+(1/3ページ)(2011.8.7 07:00

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【松本浩史の政界走り書き】
「首相は政治家ではない」 市民運動家が国政を仕切る愚

2011.8.7 07:00 (1/3ページ)
国会に入った菅直人首相=5日午前、国会内(酒巻俊介撮影)

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国会に入った菅直人首相=5日午前、国会内(酒巻俊介撮影)

 「今の菅直人首相は政治家ではない。一市民運動家に戻ってしまった。元気いっぱいだ」

 過日、とある与党幹部は、親しい国会議員にこのところの首相の動静を尋ねられ、こう言い切ったそうだ。間髪入れず、首相の心象風景についても推し量り、政権の座に就いている間に、これまで誰もがなしえなかった政策課題を少しでも前に進め、歴史に名を残したいはずだと喝破した。

 そして、話の最後になって断定的に、こんな見立てを披露したという。

 「しばらくは辞めないよ」

 この与党幹部の指摘を待つまでもなく、経済産業省の事務次官をはじめとする3首脳の更迭人事やら、太陽光など再生可能エネルギーの活用やら、首相が原子力発電にまつわる問題に関し、輝かしい何らかの成果を出したがっているのは明々白々である。

 平成23年度第2次補正予算の成立といった「退陣3条件」は、首相とすれば、取って付けたようないかにも軽い条件である。それだから、条件が整ったとしても、へ理屈をこねて、なかったかのように振る舞うのは目に見えている。

 そういう恥じらいのないタイプの政治家であることは、これまでの言動を目の当たりにしてきた多くの国民が、さもありなん、と深くうなずくのではあるまいか。

 それにしても、気になるのは、「一市民運動家に戻ってしまった」という与党幹部の下りである。というのも、このところの政治の閉塞状況を見ていて思うに、首相の延命にかける不埒な思考と市民運動家としての性癖が奇妙な具合にうまく合致してしまい、「反菅」勢力にとって、「首相は難攻不落」という窮状を招いている気がしてならないのである。

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国会に入った菅直人首相=5日午前、国会内(酒巻俊介撮影)
国会に入った菅直人首相=5日午前、国会内(酒巻俊介撮影)
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