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2011年8月6日13時3分

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「はだしのゲン」作者・中沢さん、平和記念式典に初出席

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写真:式典会場に向かう中沢啓治さん=6日午前7時28分、広島市中区の平和記念公園、矢木隆晴撮影拡大式典会場に向かう中沢啓治さん=6日午前7時28分、広島市中区の平和記念公園、矢木隆晴撮影

 広島で被爆した少年がたくましく生きる姿を描いた、漫画「はだしのゲン」の作者、中沢啓治さん(72)=埼玉県所沢市=が初めて、平和記念式に出席した。首相が何を語るか注目したが、「脱原発にも核兵器廃絶にも、もっと踏み込んでほしかった」。

 広島の爆心地から1.2キロで被爆。父と姉、弟を原爆に奪われた。「宣言で平和が来るのか」と記念式には足が向かなかった。しかし、昨年秋に肺がんの手術をし、死線をさまよった。「見納めになるかもしれない。首相が核兵器廃絶の決意をどんな言葉で語るか、見届けたい」と決めた。

 福島で原発事故が起き、「放射能の恐怖を知った広島、長崎の教訓が生かされていない」と憤る。7月、がんの転移が見つかり、今月下旬から抗がん剤の治療に入る。中学生と小学生の孫、次の世代のためにも「人が制御できない原発はなくすべきだ」と語った。(金順姫)

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たった一発の原爆で廃墟と化したヒロシマ。父・妹・弟を奪われながらも、たくましく生き抜くげんとその家族を描いた長編マンガ。

中沢啓治が自身の被爆体験をもとに、戦争への怒りと悲しみを描いた名作漫画『はだしのゲン』をドラマ化。

今回の事件は、人々の移民への複雑な感情と各国の移民政策に影響を与えかねない。


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