HOME > CSR >  トップコミットメント

トップコミットメント

最終更新日: 2010.01.31
to English page

社会にとって価値ある会社であるために

代表取締役会長兼社長 柳井 正

果敢に新たな試みに挑戦し、グローバル企業としての責任を果たしていきます

「社会にとって良い企業であるかどうか」。このことが何よりも重要であると私たちは考えています。グローバルに展開する事業が、どこの国でも社会のプラスになり、そこで暮らす人々に歓迎されるものでなければなりません。そうした観点で考えたとき、CSR(企業の社会的責任)の持つ意味は非常に重要です。私たちは何を目的に事業を行い、どのような形で社会に貢献するのか。そのことを常に考え、明確な形で発信する。社会の一員として責任ある行動をとることを広く宣言する。そうした真摯な態度が不可欠であると考えています。

ファーストリテイリングは今年、ノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス氏が創業したバングラデシュのグラミン銀行と協力し、貧困や衛生、教育などの社会的課題の解決を目指すソーシャルビジネスに着手しました。新たな事業を起こし、雇用を創り出し、技術や技能を伝えて人材を育て、そこで生まれた利益はすべてソーシャルビジネスに再投資、さらなる社会的課題の解決の力とします。こうした理念に共鳴した多くの優秀な人材が、この事業に参加するために、自ら志願し、集まってきています。

ソーシャルビジネスへの挑戦は、私たちにとって一枚の服が持つ価値、生活衣料が持つ限りない可能性に改めて気づき、服の持つ力を学ぶすばらしい機会でした。服がもたらす価値によって生活が変わり、社会が良い方向に変わっていく。そういう力が服にはあります。BOP*(下記参照)ビジネスは、そうした取組みの結果として実現されるものであると思います。

グローバルに活動する企業として、私たちは世界中に人材を求め、世界中で人を育て、世界中で活躍できる仕組みを構築します。「個」を尊重し、フェアで透明性の高いプラットフォームがあってこそ世界中から優れた人材が集まり、力を発揮することができます。コミュニケーションのツールとして英語の社内公用語化を進めているのも、そうした考え方に基づいています。

今後、世界においてグローバル企業の持つ影響力はますます大きくなっていくでしょう。「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」。このステートメントを実現するために、私たちは果敢に新たな試みに挑戦し、グローバル社会に対して一層明確な責任を果たしていくことを決意いたします。

*ベース・オブ・ザ・ピラミッド:世界の低所得者層のこと。主に発展途上国の低所得者層のことを指し、世界の人口を所得別に分けたときに描かれるピラミッド型の基盤の層にあたるため、このように呼ばれる。

株式会社ファーストリテイリング
代表取締役会長兼社長 柳井 正

 

ページトップへ