対馬高美術部が「日韓友好」モチーフにした壁画制作中

| 日韓友好をモチーフに対馬藩の武士と朝鮮通信使を壁に描く対馬高美術部=対馬市厳原町 |
対馬市厳原町の県立対馬高(安部成年校長)美術部の部員6人が、同町大手橋にある市消防団詰め所の外壁に、対馬藩と朝鮮通信使の日韓友好をモチーフにした壁画を描いている。
朝鮮通信使は、江戸時代に計12回来日した李氏朝鮮の外交使節団。江戸との往復を対馬藩が先導し、日朝外交の発展に貢献した。今年は最後の来日から200年の節目で、11月に同市で全国交流大会が開かれ、関係自治体や学識者が集まる。
詰め所付近は、もともと海岸で通信使の船が着いた場所とされ、大会実行委がムードを高めようと同校美術部に壁画の制作を依頼。部員らはデザインなどを構想し、今月1日に着色作業を始めた。
壁画は横約5・5メートル、縦約2・5メートル。対馬の豊かな自然を背景に、対馬藩の武士と朝鮮通信使の代表が笑顔で握手する様子が描かれ、顔や手はセメントで立体感もつけている。今月末に完成予定。
近くの住民も作業を手伝ったり、飲み物を差し入れたりして協力。2年の原笙子部長(17)は「皆さんに関心を持っていただいてうれしい。日本と韓国が仲良く交流してきた姿を多くの人に見てもらいたい」と話した。
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