東海テレビ「セシウムさん」テロップは「ふざけ心」

　情報番組「ぴーかんテレビ」で、岩手県産米の視聴者プレゼントの当選者を「怪しいお米セシウムさん」などとするテロップを表示した問題で、東海テレビ放送（名古屋市）は５日、番組を当分の間、休止すると発表した。

　浅野碩也社長は同日の特別番組で「岩手、福島の方々などにご迷惑をお掛けしました」と謝罪。祖父江伸二常務も岩手県庁やＪＡ岩手県中央会を訪れ、陳謝した。

　同局によると、問題のテロップをつくったのは、番組制作に関わるコンピューターグラフィックス（ＣＧ）会社の５０代男性スタッフで、リハーサル用として「ふざけ心で作成してしまった」と釈明。局内のヒアリングに応じられないほど落ち込んでいるという。

　また特別番組での説明によると、テロップを流すタイミングを管理するタイムキーパーは番組前日の３日と当日の４日、不適切な表現についてこの男性スタッフに訂正を求めたが、スタッフは放置したという。本来はタイムキーパーがＣＧ画面を印刷し複数の番組スタッフでチェックするが、今回は印刷しなかった。「ごく一部のスタッフしか知らなかったことが大きな問題」とし、プロデューサーら制作幹部の管理の甘さも認めた。後日、検証番組を放送する。

　ぴーかんテレビは１９９８年に放送開始。平日午前の枠で、視聴率は５％台という。今回の問題で、同社には５日夕までに８００件近い苦情や問い合わせがあった。

（2011年8月6日06時01分  スポーツ報知）

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